・基本動作能力の改善…立つ、座る、歩くなどの基本動作を支援します。
・運動療法…運動療法を用いて、より身体に負担の少ない動き方の指導を行います。
・物理療法…マッサージや温熱などの物理療法を用いて、痛みの軽減や麻痺の回復を行います。
・自立支援…自立した生活が送れるよう、地域やご自宅においてのアドバイスを行います。
理学療法士と作業療法士の違い
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理学療法士と似た職業として、作業療法士という資格があります。両者とも国家資格をもち、治療を受ける人のリハビリテーションを行う専門家ですが、どのような違いがあるのでしょうか?
理学療法士は、からだの基本的な機能回復・獲得をサポートします。基本的な機能回復とは、寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活を行う上で基礎となる動作の改善のことを言います。
例えば患者が脚を骨折したとき、理学療法士は運動療法や物理療法などを用いて、その部分を曲げたり、伸ばしたりできるよう、身体の基礎的機能の回復をサポートします。
一方作業療法士はまず、その人がどのような生活をしたいのかを考え、障害のない日常生活を送るために必要な機能回復・獲得を考えます。その上で、着替える、入浴をする、散歩するなどの作業を通して脚の機能回復を支援します。
理学療法士になるには
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先にも少し触れたとおり、理学療法士は「理学療法士及び作業療法士法」に基づき、厚生労働大臣によって免許が与えられる国家資格です。そのため、理学療法士になるためには年に一度の国家試験に合格しなければなりません。国家試験を受験するためには、理学療法士の養成課程が存在する学校で3年以上学び、そこで単位を取得することが求められます。
養成校を卒業することができ、試験に合格したら、見事理学療法士への道が開けることとなります。例年、理学療法士国家試験の合格率は70%~90%程度になっています。2016年の合格率は74.1%、2017年の合格率は90.3%でした。
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/rigakuryouhoushi/
理学療法士国家試験の施行|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2017/siken08_09/about.html
第52回理学療法士国家試験及び第52回作業療法士国家試験の合格発表について|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2016/siken08_09/about.html
第51回理学療法士国家試験及び第52回作業療法士国家試験の合格発表について|厚生労働省
理学療法士が支援する対象
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理学療法は、日常生活における身体動作に障害がみられる方、または障害が予測される方を対象としています。