子育て情報『成長障害とは?低身長と高身長の基準はあるの?原因や治療方法を詳しく解説します!』

2017年5月25日 18:30

成長障害とは?低身長と高身長の基準はあるの?原因や治療方法を詳しく解説します!

低身長と高身長に分けて、それぞれの原因や隠れている可能性のある病気に関して説明します。

低身長とは、その年齢の子どもの平均身長に対して極端に身長が低い状態を指します。医学的には、-2SD以下の身長の伸びを記録していると、低身長と認められます。低身長は、原因別に考えると以下の3つが挙げられます。

・特発性低身長(原因不明)
・家族性低身長
・病気が原因で起こる低身長

低身長は、特発性低身長と呼ばれる、これといった原因がない・体質的なものである、という場合が大半です。また、身長の伸びはある程度親の影響を受けるものなので、両親が小柄な場合、子どもも小柄になることがあります。

一方、病気が原因で低身長になっている場合は、以下のような病気が考えられます。

■成長ホルモンや甲状腺ホルモンの病気
出産の時に仮死状態になったり、事故など何らかの原因で脳が傷ついてしまったり、脳腫瘍など脳の機能障害になったりすることにより、成長ホルモンが分泌される脳下垂体という部分に障害が残ることがあります。
そうなると、成長ホルモンの分泌が十分に行われず、低身長につながります。

低身長の原因に病気が関わっている場合、成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌が低下することで発症する、成長ホルモン分泌不全性低身長症と甲状腺機能低下症が一番多いと言われています。

このようなホルモンの分泌不足が原因で低身長になっている場合、成長ホルモンや甲状腺ホルモンを治療で補うことで、身長の伸びを促進することができます。成長ホルモンなどにまつわる詳しい治療方法はこの後解説します。

■染色体の病気(ターナー症候群、プラダー・ウィリ症候群)
ターナー症候群とは、染色体の全体または一部が欠けることによって、低身長や女性ホルモンの不足といった特徴を引き起こす疾患です。女性だけに発症するという特徴があります。ターナー症候群が原因で低身長を引き起こした場合も、成長ホルモン治療や女性ホルモン治療など、足りないホルモンを外から補う方法が効果的な治療法とされています。

プラダー・ウィリ症候群とは、15番染色体という染色体の異常により発症する症候群です。
症状は、低緊張、また、お乳を吸うための筋肉が弱い哺乳障害、幼児期からの過食と肥満、発達の遅れ、低身長などが特徴とされています。プラダー・ウィリ症候群によって低身長になっている場合も、成長ホルモン治療が有効とされています。

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