子育て情報『ネグレクト(育児放棄)とは?ネグレクトの判断基準は?もし見つけたらどうする?』

2017年6月20日 19:00

ネグレクト(育児放棄)とは?ネグレクトの判断基準は?もし見つけたらどうする?

乳幼児を家に残したまま度々外出する、
(4)乳幼児を車の中に放置する など。

●子どもにとって必要な情緒的欲求に応えていない(愛情遮断など)。
●食事、衣服、住居などが極端に不適切で、健康状態を損なうほどの無関心・怠慢など。(1)適切な食事を与えない
(2)下着など長期間ひどく不潔なままにする
(3)極端に不潔な環境の中で生活をさせる など。

●親がパチンコに熱中している間、乳幼児を自動車の中に放置し、熱中症で子どもが死亡したり、誘拐されたり、乳幼児だけを家に残して火災で子どもが焼死したりする事件も、ネグレクトという虐待の結果であることに留意すべきである。
●子どもを遺棄する。
●祖父母、きょうだい、保護者の恋人などの同居人がア、イ又はエ(心的虐待、性的虐待又は心理的虐待*)に掲げる行為と同様の行為を行っているにもかかわらず、それを放置する。

子ども虐待の援助に関する基本事項|厚生労働省から抜粋、一部編集、*は編集部註

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/dv12/01.html
一口にネグレクトといっても、衣服の着替えなどの不十分なまま登校してくるような事例から、飢えなどによって子どもが命を失ってしまうような事例までが存在し、その範囲は広いものとされています。


ただし、どのような種類・程度のネグレクトであったとしても、それが子どもに大きな悪影響を与える可能性が高いということは紛れもない事実です。次章では、ネグレクトが子どもにどのような影響を与えるのかについて見ていきます。


ネグレクトが子どもに与える影響は?

ネグレクト(育児放棄)とは?ネグレクトの判断基準は?もし見つけたらどうする?の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174006112

虐待の一つであるネグレクトは、子どもにさまざまな悪影響を与える可能性があります。本章では、身体的影響・知的発達面への影響・心理的影響の3種類に分類してネグレクトが子どもに与える影響について解説します。

ネグレクトが子どもに与える身体的影響としては、十分な食事が与えられず栄養障害になってしまったり、愛情不足により成長ホルモンが抑えられて成長不全を引き起こしたりという身体的発育への悪影響のほか、保護者の監督不十分により子どもが事故に巻き込まれたり、保護者の関心あるいは知識不足によって治療すべきケガ・病気が放置され悪化したりという直接的な悪影響が挙げられます。

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