ネグレクト(育児放棄)とは?ネグレクトの判断基準は?もし見つけたらどうする?
事故に巻き込まれた結果、大きなケガを負ったり、命を落としてしまったりするケースも報告されています。
ネグレクトのなかには、子どもが学校に行けていないケースも存在します。そのようなケースでは、子どもの言語発達に遅れが生じたり、学力が同年代の子どもと比べて低くなってしまったりする可能性が高いです。学年に応じた学力が身に付かないことで、その後の進学や就職において困難を抱えてしまうことが予想されます。
ネグレクトが原因で、親との間に適切な愛着関係が築けないと、愛着障害や感情のコントロールに関する障害を発症することが多く、そのために対人関係で困難を抱えるようになってしまうことがあります。
また、ネグレクトを受けた経験がトラウマとなり、長い間苦しむこともあります。
さらに、保護者からの愛情・関心を十分に受けることのなかった子どもは極端に自己肯定感が低いことも少なくなく、自分自身を大切に思えない感情から自傷行為をしたり、自殺を試みたりする確率が高いといわれています。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/dl/120502_11.pdf
子ども虐待対応の手引き(PDF版)|厚生労働省
http://amzn.asia/gLGnhJX
日本弁護士連合会子どもの権利委員会『子どもの虐待防止・法的実務マニュアル【第5版】』
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_ptsd.html
PTSD|厚生労働省
ネグレクトを引き起こす要因
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038016221
子どもの虐待は、身体的、精神的、社会的、経済的などいくつもの要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。
そのためネグレクトを解決するためには、単純に虐待をする側を罰したり責めたりするだけでは解決しないことが少なくありません。
虐待をしてしまう状況に陥りやすいリスクに早く気付き、そこに支援の手を差し伸べることが、結果的に子どもを虐待から守ることにもつながります。
保護者側の要因としては、さまざまなものが考えられます。
まず要因の一つとして、親が子どもを受け入れられていないことが挙げられます。