ネグレクト(育児放棄)とは?ネグレクトの判断基準は?もし見つけたらどうする?
児童相談所の担当者に対して氏名を明かしたくない場合は、匿名での相談もおこなうことができます。
しかし、いざネグレクトを受けている疑いのある子どもを見つけたとしても「自分の通告によって親子の関係を引き裂いてしまうのではないか」と不安に感じ、通告をためらってしまう方もいるのではないかと思います。
そのような感情を抱くのは自然なことですが、そんなときに知っておいてほしいのは、「児童虐待の通告は、子どもだけではなく、保護者をも救う」ということです。
多くの場合、ネグレクトが起きてしまう背景には「保護者が抱えている何らかの困難」が潜んでいます。ネグレクトをしてしまう保護者は、経済的に苦しい生活をしていたり、自分自身が病気や発達障害、精神疾患などを抱えていたり、子どもをしつける方法がわからなかったりという困難を抱えているにも関わらず、身近に相談する相手もいなくて、社会的にも精神的にも孤立状態にあることが多いと考えられているのです。通告によって行政がネグレクトの存在を知ることができれば、それは保護者にとって子どもとの関わり方を見直し、自分自身が抱える困難への対処を行うきっかけとなります。また、貧困や疾患が背景にある場合や子育て方法がわからない場合など、保護者自身への支援につながることもあるのです。
さまざまな思いが浮かんで通告をためらってしまうことは自然なことですが、それでも勇気を持って行動することで、親と子ども、両者を救う手助けとなるのです。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/gyakutai/
児童相談所全国共通ダイヤルについて|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/0000117952.pdf
児童相談所全国共通ダイヤルの利用状況|厚生労働省
http://www2.shakyo.or.jp/zenminjiren/minsei_zidou_summary/index.html
「189」(児童相談所共通ダイヤル)について|全国民生委員児童委員連合会
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/kosodate/005/so004/p001858_d/fil/tuukokugimu.pdf
児童虐待の通告義務について|東京都八王子市
◇ネグレクトをやめたいと苦しむ親の相談先
「ネグレクトをやめたい」