2017年7月5日 14:00
NHK「発達障害プロジェクト」でも伝えきれない現場の困難、イチ主婦としてできること
と紹介されている方の困難は、同じような診断名がついている次男のそれとは全く違っている、ということはよくあります。
例えば幼少期の自閉症スペクトラムの子によくある特徴とされている
・目線を合わせない
・人の話したことをオウム返しする
・呼んでも反応しない
・言葉を話すのが他の子と比べて遅い
・予定が狂うと混乱する
・強いこだわりを持つ
などは、うちの次男にはほぼありませんでした。
(それが診断に至るのが遅れた要因でもあったわけですが)
テレビで紹介されるADHDの特徴については割と似てるなぁと感じることはありますが、併発している事例はあまり紹介されていませんし、次男の抱えている困難をそのまま表現しているものに出会うことはまずないんだろうなぁ、と思いながらテレビを眺めていました。
伝えたいことが、多すぎる ー ひとくくりにできない発達障害のリアル
発達障害、とひとことで言っても、伝えたいことが本当に多すぎると思うのです。
発達障害というと「ASD-自閉症スペクトラム」「ADHD-注意欠如・多動性障害」「LDー学習障害」の3つがあり、それぞれに併発する事例もある、と重なり合う3つの円で紹介されることがよくあります。
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でも、この3つだけじゃない。
この3つの重なり具合だけじゃない。
知的障害を併発しているケースにはそこにしかない困難があるし、同じような特性でも環境によって困難の度合いは著しく変わっていく。
次男も学級の環境の変化によって特性が強く出て困難が増えることもあればとても穏やかに過ごせることもあります。
100人いれば100通りの困難がある、それが発達障害。テレビで誰かが紹介されればされるだけ、「自分に近い」と感じる人よりもはるかに多くの、「同じ診断名だけど自分は(子供は)違う、そうじゃない」「こんなケースもある」という気持ちが当事者の中に湧くのではないか、と感じています。
諦めず、息長く、わたしの言葉で
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10186008739
テレビで発達障害について放送されるたびに、「足りない」、「もっとこんなことも伝えて欲しい」、という声が出てくる。
私も最初は、足りないことに対してモヤモヤしていた一人です。