子育て情報『子どもの臨床心理アセスメントとは?知能検査や行動観察からどうやって子どもの特性を把握していくの?』

2017年6月30日 19:00

子どもの臨床心理アセスメントとは?知能検査や行動観察からどうやって子どもの特性を把握していくの?

・K-ABC心理・教育アセスメントバッテリー
対象年齢:2歳6ヶ月~12歳11ヶ月

K-ABC心理・教育アセスメントバッテリーは、子どもの知的能力を認知処理過程と知識・技能の習得度の両面から評価することが特徴の検査です。検査結果からその子どもが得意な認知処理様式を見つけ、それを実際の指導・教育に活かすことを目的としています。

同時処理(情報を全体的に捉える認知特性)と継次処理(情報を順番に理解する認知特性)の個人内の差を明らかにできることから、特異な認知パターンを持つ学習障害のような場合に適用されます。

・新版K式発達検査
対象年齢:生後100日後から成人

年齢において一般的と考えられる行動や反応と、対象児者の行動や反応が合致するかどうかを評価する検査です。検査は、「姿勢・運動」(P-M)、「認知・適応」(C-A)、「言語・社会」(L-S)の3領域について評価されます。

なお、3歳以上では「認知・適応」面、「言語・社会」面の検査に重点が置かれます。検査結果としては、この3領域の「発達指数」と「発達年齢」が分かります。

このように子どもが受ける検査にはさまざまな種類があります。
心理検査は検査によって分かることも異なるため、どの検査を受けるかはカウンセラーなどの専門家に相談するとよいでしょう。


発達障害におけるアセスメント

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038023277

発達障害のあるお子さんの特性を知るためには、検査を受けることはもちろんのこと、特に行動観察が重要視されています。例えば暗記がとても得意なのに算数など苦手な教科に全く興味を示さないという学校での様子をきっかけに、学習障害だとわかったパターンなどがあります。

またお子さんの行動を観察することは日常生活においても欠かせません。お子さんのご家庭での様子を見て気になる点があれば、保健センター、子育て支援センター、児童相談所、発達障害者支援センターなどに相談しましょう。早めに相談することが、お子さんにあった療育を見つけるきっかけとなるのです。

さらに年齢が上がってから特性が明らかになる場合もあるため、子どもの成長につれて、アセスメントも更新していく意識を持つことが大切です。

検査結果を見ると障害の重さや数値に目がいきがちですが、それ以外の内容についても理解する必要があります。

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