子育て情報『共感覚とは?種類や判断法、原因は?トレーニングで共感覚になれるのかどうかも解説します。』

2017年7月31日 18:20

共感覚とは?種類や判断法、原因は?トレーニングで共感覚になれるのかどうかも解説します。

そのような人たちのことを、共感覚者だと言うことができるでしょう。

http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/51545/1/Kitamura_panel.pdf
共感覚の地平共感覚は共有できるか


共感覚の判断法

共感覚とは?種類や判断法、原因は?トレーニングで共感覚になれるのかどうかも解説します。の画像
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11032001021

共感覚は、「本人がどのように感じているのか」に重きがおかれてきたため、客観的に測定することが困難だとされていましたが、次第に、共感覚かどうかを客観的に測る手法が確立されてきました。

ここでは、もっとも一般的な共感覚である、文字を見たときに色を感じる共感覚を例にして、主な3つの手法を紹介します。

共感覚には一貫性があり、時間が経過してもその感覚に変化はほとんど起こりません。検査の日の天候や、本人の調子などに左右されるときには、共感覚の可能性は低いと思われます。

そのため、例えば文字に対して色を感じる共感覚があるかどうかを確かめるために以下のような手法が用いられます。

膨大な色のパターンがある虹色のパネルから、今まさに見えている色を選択してもらいます。
そこから期間をおいてから、また同様に同じ文字を見せて色を選択してもらい、前回選んだ色とどれだけ近いかを調べます。

記憶力が優れている人の場合、以前に選択した色を覚えているだけだという批判が考えられますが、「赤」「青」「黄」と答えるのではなくパネルの膨大の色から選んでいるため記憶力だけで答えるのは非常に困難です。

共感覚は「bは、なに色に見える?」という問いに対して、「(blueのbだから)青かな」と答えたり、「そう言われると、白っぽく見えるかな」というような考えて出てくるものではなく、無意識に、理由もなく起こる(=同時性)ものだと考えられています。そのため「bはどんな色?」のような質問に対して回答するまでの時間は、共感覚の人は短くなる傾向があります。

実際に行われる検査には、この同時性を正確に測るために、わざと色つきの文字を見せてそれがどんな色がついているかを質問するものがあります。共感覚でない人は、そのまま色を答えればいいので回答時間が短くなりますが、共感覚の人は文字に実際についている色と文字から思い浮かぶ色が混同して、答えるまでに時間がかかってしまいます。

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