緊張病(カタトニア)とは?あがり症とは違うの?症状や治療法について解説します。
悪性カタトニアの場合はあくまで本章で紹介した治療法は代表的なものにすぎないということを留意して、医療機関で相談してみましょう。
これらの治療についての相談先としての「精神科」医療機関には、精神科専門病院、総合病院の精神科、精神科クリニックなどがあります。入院の可能性がある場合は、入院施設のある精神科専門病院がいいでしょう。また、身体の病気を併発している時は、内科などがある総合病院が便利です。
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1120040396.pdf
出典|カタトニア(緊張病)症候群の診断と治療 p398
http://seseragi-mentalclinic.com/ect/
参考|せせらぎメンタルクリニック
身体合併症を伴うことも?悪性カタトニアって?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017002756
悪性カタトニアとは、カタトニアの経過で、発熱や自律神経失調症を合併する場合をいいます。
これまでは治療が難しく致死性カタトニアと呼ばれていましたが、現在では適切な治療法と身体管理によって救命できることから悪性カタトニアと診断されるようになりました。カタトニア症候群の原疾患が統合失調症や気分障害の場合、原疾患の治療としては非定型抗精神病薬が有効なためそれらを投与することもあります。
ですが、その抗精神病薬にドーパミンが遮断されることが原因となって悪性カタトニアが誘発されてしまうと考えらています。
悪性カタトニアになってしまった場合は、抗精神病薬を使用するのではなく、ベンゾジアゼピン高用量の服用と同時に電気けいれん療法も同時に開始することがすすめられています。
おわりに
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10179009395
緊張病はかつて統合失調症の一亜型として捉えられていましたが、統合失調症だけでなく、むしろ気分障害や器質性疾患に合併することが多いことが報告されるようになり、今日では緊張病という一つの疾患分類として扱われています。
動けなくなってしまったり、動作を繰り返してしまったり、それに対して指示をしてもそれを拒絶してしまうこともあります。