【偉人の凸凹学】弱さは強さになる!泣き虫だった坂本龍馬から学ぶ、いじめられっ子脱出法とは…?
という一文のある長い手紙も乙女宛ですが、国の行く末を思うのと同時に、さまざまな理不尽な出来事から、龍馬は憤りの感情を素直にぶつけています。中には「右申所の姦吏を一事に軍いたし打殺(意訳:あんなヤツらメッタメタのギッタギタにしてやる)」なんて言葉も。
そうかと思えば、夫婦喧嘩で実家に帰り「出家したい」とグチった乙女に、「ぶん、と屁の鳴るほどやってみよ」とか「万が一のときは、盗賊の金玉までひきたくれ」なんて飾らない表現で、姉をユーモラスにからかいながら、元気づけています。
他にも、後の妻・お龍や千葉道場の娘・佐那など気になる女性の話や、資金難で「七千八百両でヒイヒイと困っていた」など、姉には何でも心おきなく打ち明けている様子が、乙女宛の手紙から伝わってきます。
こんな風に、自分のポジティブな感情も、ネガティブな感情も、少々カッコ悪いことや恥ずかしいことも、素直にさらけ出して表現できるのは、姉・乙女が、龍馬のどんな姿でも丸ごと受け止めていたからに他ならないと私は思います。
そして、龍馬を想えばこそ厳しくすることもあったけれど、「乙女姉さんだけは、どんな自分でも絶対に嫌いになったりしない」という、姉の深い愛情に確信があったからこそ、しなやかで折れない心を持てたのではないでしょうか。
どんな子も「ありのままの自分を受け止めてくれる存在」や「いつでも安心して帰れる家」があれば、失敗してもやり直せる、転んでも起き上がれる、壁にぶつかっても回り道を探して歩き続ける、「本当の強さ」を手に入れることが、きっとできるハズです。https://bushoojapan.com/tomorrow/2013/08/30/4847
「坂本乙女こと龍馬のお姉ちゃん 身長175・体重111kgは日本史最強クラスの女傑!?」BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)
弱さは強さになれる…!
出典 : https://commons.wikimedia.org/wiki/File%3ASakamoto_Ry%C5%8Dma2.jpg
こうして「泣き虫」龍馬は、いつの間にか強く逞しい「蝶」になって、広い世界へと羽ばたいていきました。
晩年、知り合いの家で、1人の少年が涙ぐんでいるのを、入浴中だった龍馬が見かけたのだそうです。すると龍馬は少年を手招きして、自分の胸の古い刀傷を見せ…
「ここをご覧、これは刀傷じゃ。