そういえば爪を切ってあげた記憶が7年間ない!?あわてて息子(7歳)の手を見ると…

2017年10月11日 11:30
 


精神的にほんの少し余裕が出てきた頃に気がついた衝撃の事実

そういえば爪を切ってあげた記憶が7年間ない!?あわてて息子(7歳)の手を見ると…の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28144006358

自閉症スペクトラム&ADHDの診断が下りている9歳の娘と7歳の息子を抱え、日常生活を送るだけで精一杯だったこの数年間。何かをしようと思っても、すぐにヘルプが必要になる子どもたちに呼ばれ、洗い物も掃除も洗濯も最後までできた試しがありませんでした。

我が家では娘も息子も、小学校に籍はあるものの、日常的に通学はしていません。代わりに、自宅でホームスクールを行っています。

子どもたちの絶え間ない呼びかけに対応していると、思考は常に分断され、ゆっくりと頭の中を整理する時間はほとんどありませんでした。

精神的にも肉体的にもゆとりのない状態が続きましたが、昨年、ようやく毎日麦茶を沸かすことができるようになりました。

普通に家事をこなされている方からすると「麦茶を沸かせるようになるってどういうこと?やかんに水とお茶パックを入れて火にかけるだけでしょう?」と思われるかも知れません。ですが、たったそれだけのエネルギーを絞り出すことすらできないほど、いっぱいいっぱいの日々だったのです。

そして、ついに今年の夏は日に3度、麦茶を沸かせるようになりました。

書いてしまえば他愛もないことで自分でも笑ってしまうのですが、家事にまわす余力が出てきたということは子どもたちが成長した証でもあるので、なんだかとっても嬉しいのです。

こうして少しゆとりが出てきたところで、ふと気がついたのです。

「そういえば...これまで息子の爪を切った記憶が1度もない!」

起こす、食べさせる、着替えさせる、お風呂に入れる、歯磨きをさせる、寝かしつける。それをこなすのに精一杯で、すっかり爪のお手入れのことが頭から抜け落ちてしまっていたのです。


息子の爪をチェックしてみると...

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慌てて息子の爪をチェックしてみると、なんと白い部分が一切なく、えぐられたような状態になっていました。

考えてみれば、息子は幼い頃からずっと指を口に入れており、手をグーにしてすべての指が口に吸い込まれていることもありました。

不潔だからやめるように注意をしてはいたのですが、アスペルガーの娘がタオルを手放せないのと同じように、安心感に繋がっているのかも知れないと強制的にやめさせることは考えていませんでした。

とはいえ、こんなになるまで爪を噛んでいたとは......

一番近くにいる私がなぜこんなことにも気づけなかったのかと落ち込んでいる間も、息子は口で爪を削り続け、ついには足の親指から出血も化膿してしまったのです。(もちろん足の爪も口で削っていたのです!)

いくら悔やんでも過去は変えられませんから、後は改善あるのみ!

まずはどうして息子が爪噛みをやめられないのかを考えてみることにしました。


やめられないのは足りない刺激を補うため!?

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爪噛みについて調べてみると、親の愛情不足や欲求不満という文字が踊っていて、落ち込んでいる私にさらに追い打ちをかけてきます。

しかし、息子の爪噛みは生まれたときからずっと続いています。愛情不足や欲求不満ならムラがあってもいいような気がするのですがそれもありませんし、1日中いつでも、気がついた時にはずっと口に指を入れているのです。

そこで発達障害の特性が原因なのかと思いを巡らすと、ADHDの息子は刺激を求め続ける傾向が強いことに思い当たりました。

「爪を噛む」という口腔内への刺激と「指の痛み」という二重の刺激を手軽に得られる爪噛みは、息子にとって常に刺激を得られる手段として定着しているのかもしれない。そんな私なりの仮説を立ててみました。

ならば手軽に別の方法で刺激を得られれば、爪に向かう意識が薄れるかもしれません。
そこで役に立ちそうないろんなグッズを試してみることにしたのです。


息子の爪噛み防止グッズをご紹介

今話題のハンドスピナーは、自閉症スペクトラムやADHDの方と相性がいいと聞いて試してみました。確かにある程度の刺激は与えられますし、情動行動を好むタイプの子どもたちにはピッタリのアイテムです。

しかし、以下の理由からあまり効果は得られませんでした。

・ 幼い息子の手には少し大きい
・ 読書中などの爪噛みには効果がない
・ 飽きるとその辺にポンと置いてしまって、その存在をすぐに忘れる

おもちゃとしてはとても気に入っていますので、今はおもちゃ箱にしまってって遊びたいときに遊んでいます。

そこで、次に常に手元に携帯できるものをと思い、くるくる回せる指輪を購入してみました。
息子の小さな手に合うのは8号サイズしかありませんでしたが、これなら置き忘れることなく常に指にはめておけるのでとっても便利です。

しかし、さすがは年季の入った爪噛み癖!
指輪をクルクル回しながら爪を噛むという合わせ技を繰り出されてしまいました。

私もつけてみましたが、例えば歩きながら、読書をしながらもくるくると回すことで不思議な安心感が得られます。
とてもよいグッズだと思いますので、小さなものを飲み込んでしまうお子様がいらっしゃらないご家庭にはおすすめです。

こうなったら、こちらも合わせ技で対抗するしかありません。

今度は片手いっぱいで握れるフィジェットパッドというものを購入してみました。カチカチなるスイッチや、ゲームコントローラーの様にくるくる回せる仕掛けなどがあちこちに施されているものです。

これも、購入当初はあちこちにポンと置いて探し回ることが続いたので、百円均一のネックストラップを買ってきて、首からぶら下げておくことにしました。

刺激が欲しいとき、読書など片手が余ってつい口に入れそうになってしまったときなどはこれを利用するよに。でもこれだけでは、くるくる回せる指輪と同じように、この仕掛けを触りながら指を口に入れてしまう可能性もありました。

なので、息子が幼いころに使用していた「マヴァラバイターストップ」という苦い味のするマニキュアを爪に塗っておくことにしました。

この苦さを知っている息子は「もう噛まないから大丈夫!」となかなか塗らせてくれませんでしたが、「もう噛まないんだったら苦くないよ?おまじないみたいなものだから塗っておこうね。早く爪が伸びてきますように」と話しながら塗っています。


そして1週間の月日が流れ…

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こうして、さまざまな対策を講じてから1週間。息子の爪にはようやくうっすらと白い部分が見えてきました。

とはいえ、毎日チェックしていると、ときどき特定の爪がきれいになくなっているので、苦さをこらえて噛んでしまっているのだと思います。それでも、爪を噛まないためにどうすればよいかを息子と話し合いながら試行錯誤することで、不思議な連帯感が生まれ、うっすらと生えてきた爪に2人で感動しています。

爪がないと指先に力を入れにくくなったりすることもあるそうなので、爪が伸びきったあかつきには、不器用な息子の震える文字が少しでも改善されればいいのになと淡い期待も抱いたりしています。

完全に爪噛みから卒業するにはまだまだ時間はかかりそうですが、爪を噛む欲求を別の方法で代替することができれば、息子のストレスを最小限に抑えながら進めていけるのではないかと思っています。

発達障害のある方には、こだわりや独特の癖を持つ場合も珍しくありません。それが安全な行動なのであれば、できる限り自由にさせてあげることも大切だと思いますが、息子のように身体に害が出てしまったり、危険が及ぶことのあるような行為はなるべく避けてもらいたいと思ってしまいますよね。

そんなときはどうか無理にそれを取り上げてしまうのではなく、他に代用できるものがないか、少しでも安全なものに変えられないか、お子さまと一緒に相談し、いろんなものを試してみることが近道なのかもしれません。

一方的な指示を受けるのではなく、大人の方が一緒に取り組むことで、子どもが安心して次のステップに進む勇気がわいてくるといいですね。

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