子育て情報『突発性難聴とは?急に聞こえなくなったけど病院に行くべき?症状や治療法も解説します』

2018年3月24日 14:00

突発性難聴とは?急に聞こえなくなったけど病院に行くべき?症状や治療法も解説します

内耳炎は診察や画像診断で判断します。


突発性難聴の治療法

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10133000310

突発性難聴の治療には内服や点滴での薬物治療が一般的ですが、症状に合わせて追加治療を行うこともあります。

発症後すぐや症状が重い場合は入院を勧められることもあります。

薬物療法の代表はステロイド薬の投与ですが、「米国耳鼻咽喉科頭頸部外科アカデミーが提唱した診療ガイドライン(2012年)」によると、ステロイド投与は選択肢の一つという程度です。強く推奨されるものではないということです。

しかしステロイド投与以上に科学的根拠の裏付けがされ、有益で害のない治療法は確立しておらず、難聴に伴うハンディキャップを考えると、ステロイド投与が一般的な初期治療になっています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibiinkoka/117/1/117_62/_pdf
【参考】突発性難聴治療のEBM(2014)

http://www.entnet.org/content/clinical-practice-guideline-sudden-hearing-loss
Clinical Practice Guideline: Sudden Hearing Loss

ほかに血管拡張薬や血流改善薬、ビタミン剤などを併用することもあります。

原因がはっきりと分かっていないため、薬物といっても直接病気の元を絶つものではありません。
内耳の血液循環を良くし、細胞や神経に栄養を与えて動きを活性化させる働きがあるものを用います。発症からの時間や症状に合わせて、薬物治療と並行して別の治療法が用いられることがあります。たとえば内耳に大量の酸素を送る高気圧酸素療法や星状神経節ブロックなどです。

高気圧酸素療法は循環改善を目的に行われます。地上よりも気圧の高い環境で高濃度の酸素を吸入し、内耳へ多くの酸素を送り、症状の改善を促します。脳梗塞や一酸化炭素中毒などの治療に使われていましたが、突発性難聴にも活用されるようになりました。

同じ循環改善でも交感神経(星状神経節)を麻痺させて緊張を緩めるのが星状神経節ブロックです。交感神経が過緊張になると血管は収縮し、血流が悪くなります。

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