子育て情報『限界だった発達障害の娘、中2で特別支援学級へ――そして高校選択も最終段階に【わが家の進路選択 Vol.6】』

2019年7月5日 07:00

限界だった発達障害の娘、中2で特別支援学級へ――そして高校選択も最終段階に【わが家の進路選択 Vol.6】

娘が落ち着いた後、私はかかりつけの病院に電話をし、看護師さんに娘の様子を伝えました。折り返しの電話で看護師さんは医師からの指示を伝えてくれました。
それは
「薬は不安が強くなった時の頓服として使用する」
「次回の診察予約を早めて受診する」
「球技大会が終わるまで学校は休む」
というものでした。


通常学級で、頑張りすぎていたことに気づいて

幻聴と過呼吸発作。

本人が一番辛くて怖かったと思いますが、目の前でその様子を目の当たりにした私も大きなショックを受けました。

「もう十分に頑張ったよ(むしろ頑張りすぎ)。もうこんなつらい思いはしたくないよね」
「やっぱり心と体の安定が一番だよ」
「私達って実際体験してみないとわかんないんだよね~。頑張りすぎるとどうなるか学んだね」

涙ながらに語り合った私達。
このような状況にも関わらす私達の心の中には「最初から可能性を諦めたのではなく、やれるだけのことはやった。限界まで頑張った」という達成感にも似た気持ちがありました。


元気を取り戻して、学校へ行きたいから。前向きな不登校に

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Upload By 荒木まち子

医師から暫く学校を休むように言われたことを伝えると、担任の先生はとても驚いていました。それでもやはり「前向きな休み」に理解のある学校は「前向きな不登校」にも理解がありました。

休みの間、担任の先生はよく娘に電話をくれました。でも決して登校を急くようなことは言いませんでした。先生はいつも飾らない言葉で話をします。

「いつも荒木がいる席に誰もいないと、やっぱり何か寂しいんだよな」

球技大会が終わると担任の先生が学校帰りに自宅を訪れました。先生と娘の会話から、先生が生徒を子ども扱いせず対等に接していることが伝わってきました。そして娘がそんな先生を信頼していることも分かりました。

小学校高学年以降、なかなか相性の合う担任の先生との出会いがなかった娘でしたが、この時、担任の先生と娘の間に信頼関係が出来ていたのは幸いでした。通常学級の友達も、電話をくれたり手紙を書いて届けてくれたりしました。外の世界と遮断され、自分だけ周りから置いて行かれたような気持ちになっていた娘は、友達からの連絡をとても喜んでいました。


再登校に向けて

規則正しい生活は心の安定にもつながるので、休みの間、家庭では睡眠、運動、食事など最低限の生活ストレスは掛けることを心がけました。

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