2019年7月26日 07:00
1年ぶりの宿泊学習へ!ドキドキの行事を乗り越えた自閉症長男の、大きな成長
いざ宿泊学習へ。「明日はお泊まりだよ」の言葉に、不安そうな長男...
宿泊学習の何日か前に学校から届いたお便りには、「できるだけ大きなバッグにしてください」との指示が書かれていました。事前準備は親が手伝うので予備の下着やタオル、替えの服などをきれいに畳んで詰めることができますが、帰りは子どもが一人でバッグに荷物を詰めます。汚れた下着を自分でビニール袋に入れ、それをバッグに入れて持ち帰ることが身辺自立の課題の1つとなっていました。一つひとつ綺麗に畳んで入れることが難しいので、少しでもバッグにゆとりがあった方がいいそうです。
前日、私は長男と一緒に持ち物表を確認しながら、大きなボストンバッグに荷物を入れていきました。準備をしながら「明日はお泊まりだよ。お友達や先生と一緒にお泊まりするんだよ」と長男に予定を伝えました。
昨年は宿泊の予定を伝えられてもポカンとしていた長男ですが、今年は私の言葉が理解できたのでしょう。ちょっぴり不安そうな顔をしていました。
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私も、体の小さな長男がこんな大きなバッグを持って歩けるだろうか、泣かずにお泊まりできるだろうか…と少し心配になりました。
――迎えた宿泊学習当日の朝。
長男と私は通学バスの停留所まで歩いていきました。長男は小さなリュックを背負い、私は大きなボストンバッグを提げて。私の持つバッグを見ながら、長男は「がっこう、ない」とぽつりとつぶやきました。私は「お泊まり、楽しいよ」と言ったのですが長男は再び「がっこう、ない」とつぶやき固い表情を崩すことはありませんでした。
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やってきたバスに長男はすんなりと乗ったのですが、それでもバスの窓から見える顔に笑みはありません。
今日は家には帰れないんだ...そのことを長男はちゃんとわかっているようでした。
この時私は、とにかく宿泊学習楽しく過ごしてくれますように...それだけを祈っていました。
宿泊学習を終えて。さて、帰って来た長男の様子は...
次の日。宿泊学習を終えた長男をバス停まで迎えに行きました。長男はにこにこと笑顔でバスから降りてきました。元気そうな様子に、私もほっとしました。
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自分で宿泊学習がどうだったか話すことはできませんが、持ち帰った連絡帳には先生からのコメントがたくさん書かれていました。