子育て情報『ビバンセとはどんな薬?ADHDのある子どもに処方される薬ビバンセの効果や副作用などを詳しく解説!』

ビバンセとはどんな薬?ADHDのある子どもに処方される薬ビバンセの効果や副作用などを詳しく解説!

●セロトニン作用薬
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
セロトニン・ノアルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)
三環系抗うつ薬等

※ビバンセを併用することで、セロトニン作用薬の効果が強まり、セロトニン症候群を発症することがあります。

●メチルフェニデート塩酸塩
コンサータ
リタリン

※ビバンセと同じ仕組みではたらく薬剤のため、作用が増強する恐れがあります。

https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00068014.pdf
ビバンセ・添付文書


ビバンセの有効性

ビバンセが、ADHDに対して有効であることは国内、海外においても確立しています。また、海外のデータからは、ビバンセの効果は他のADHD治療薬よりも強力であることが報告されています。

国内の6歳~18歳の小児162人を対象として、53週間にわたってビバンセを服用したグループと見た目の違わないカプセル(プラセボ)を服用したグループとを比較し、薬の効果と安全性を調べる試験が行われました。

その結果、服用後1週間からビバンセのグループではプラセボを服用したグループに比べてADHDの症状が有意に改善したことが認められました。さらに53週後まで効果が減弱しないことも報告されています。

ADHDの治療薬は、大きく分けて中枢刺激薬と非中枢刺激薬のふたつに分けられます。


アメリカのADHD治療のガイドラインでは、コンサータやビバンセをはじめとした中枢神経刺激薬が第一選択で、非中枢刺激薬よりも優先されます。しかし、国内のガイドラインでは、中枢刺激薬と非中枢刺激薬を同列に第一選択としています。

そもそも薬剤は、治療効果の強さだけでなく、症状の強さはどれほどか、どういった時間に困難がみられるか、早急に症状を改善しないといけないのか、過去にADHD治療薬を服用した際の副作用はどうか、治療費用の負担はどうなのか、身体的な状況から見て服薬に伴うリスクはどう見積もられるか、他の精神疾患を合併しているか、可能な通院頻度はどの程度か、患者の希望はどうかなど、さまざまな観点から、医師と患者(あるいは家族)とともに相談して決定していくものです。ビバンセは、効果が明確で、また、海外では第一選択に位置づけられるなど、強力な治療選択肢の一つです。

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