テストも校則もない。高等部在学中からインターン―学びながら社会と繋がり、実践的なITスキルを身につける。多様な働き方にマッチする人を育てる「バンタンテックフォードアカデミー」を取材。生徒インタビューも
特性がある人たちのために何かできることはないか、コミュニケーションが得意でない私でも役立てることはないか――そう考えた時、ITスキルを身につけることが近道になるのではないかと思い至ったのです。
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――このスクールで成長したのはどんなところですか?
出島さん:プログラミングの話を友達とできるようになったことです。
また文化祭ではサイト製作の責任者を任され、責任感がついたと思います。
上野さん:プログラミング技術の向上はもちろんなのですが、自分を客観的に見られるようになったことも大きいです。まわりとのディスカッションで授業が進むことも多いので、考えを発言するために自分を見つめ直したりする機会が多かったからだと思います。「アートシンキング」の授業では社会のなかのいろいろな考え方を学んでいるので、自分自身に対する考え方も変わりました。
――今後の目標を教えてください。
出島さん:インターンでもまだ即戦力にはなれていないので、1日も早く即戦力になれるように頑張って、実績をたくさんつくりたいです。いろいろな企業でインターンをしたり、たくさんの業界の人と出会いながら、自分のやりたいことを定めていければいいなと思っています。
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上野さん:どこに行っても通用する技術を身につけたいです。今考えている企画もあるので、それを成功させたいとも考えています。卒業後は就職しようと思っているので、その段階で「ぜひ来てほしい」と言われるような人材になることが在学中の大きな目標です。発達障害の方が生きやすい社会をつくるというのが一番の夢なので、それを叶えるためにも道なき道を進んで新しい挑戦をしていきたいです。
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バンタンテックフォードアカデミーは、“世界で一番、社会に近いスクールを創る”という言葉の通り、既存の学校とは全く違う、新しい可能性を秘めた学校でした。「自由だからこそ、学ぶ人を選ばない」というスクール運営チーフ・渡辺さんの言葉が多くのことを物語っているように思います。
渡辺さんの言葉にはこんな続きがありました。
「これからは企業の終身雇用などもなくなり、新しい働き方が主流になります。これまでの一般的なレールがなくなるわけですから、そこに乗れなかった特性のある人たちや既存の学校に馴染めなかった人たちが活躍できる時代がくるということなのではないでしょうか」