子育て情報『夏休み明けの子どもを守る!不登校新聞編集長・石井志昂さんと考える自殺予防。家庭でできる「TALK」の原則なども』

2021年9月1日 06:15

夏休み明けの子どもを守る!不登校新聞編集長・石井志昂さんと考える自殺予防。家庭でできる「TALK」の原則なども

ということで、淳さんは「そうだね、でもごはん食べてからね」と答えた、というかわいい話もあります。

この「階段いい?」というシステムは、いくつもの心理学的にいいことが詰まっている例なんですよね。相談する場所を決めることで相談しやすくする、「相談」ではなく「ちょっと階段」という言葉でやわらげること、それから、横並びで話すこと。いくつも心理学では◎とされていることです。


「勉強しなさい」って言わなくなったら、親子の関係性がよくなった!

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――言われてみれば、私も子どもと雑談するとき、横並びですね。新型コロナの時期に入って、息子とはよくしゃべるようになったんですよ。

石井:高3の息子さんがお母さんとしゃべる、というところがすごい!

――中学時代はあまり口もきかなかったんです。
それが、私のリモートワークが増えたので、私が働く姿を息子が見るようになったんです。「意外と母さんちゃんと働いているんだね」と思っているみたい。それと同時に、息子が帰宅したときに母親がいてホッとするということもあるのかな。友達との外出もままならなくなって、ほかに話相手がいないからということもあるかもしれないけれど(笑)

石井:すごくいい関係じゃないですか。

――あと、「勉強したの?」って、私が言わなくなったんですよね。息子の中学受験のときは100%私の力を注いで息子を見ていたんですけど、私も自分の趣味ややりたいことを楽しむようになったんです。それから、休校になってテストが9ヶ月間もなくなってしまって、「勉強しろ」と言うタイミングを失ってしまった(笑)結果、親子の関係性もよくなったし、自主的に勉強するようになったんですよね。

石井:自主的にというのは大事。
勉強、勉強って追い込まれるストレスがなくなって、やる気が出たのかもしれませんね。

――勉強って言う代わりに、私の趣味のコーヒーを淹れてあげるようになったんですよ。息子も「お母さん、コーヒー淹れて」と言って、コーヒーを飲んだらまた勉強する、という感じになっています。

石井:会話になってますもんね、「コーヒー淹れて」って。「勉強したの?」って質問形だけど注意されていてコミュニケーションになっていないんですよね、実は。ところで、もしかして息子さんは勉強をさかのぼってやってみたりしましたか?

――いえ、息子の場合はしていないと思います。

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