子育て情報『数学と歴史で泣き、国語と英語に笑った中学時代。伝説的成績だったASDの私の「辞書を読む」勉強法』

2021年9月24日 06:15

数学と歴史で泣き、国語と英語に笑った中学時代。伝説的成績だったASDの私の「辞書を読む」勉強法


得意不得意の差がとにかく極端!

発達障害のある人は「本人の中での得意不得意の差が大きい」とよく言われますが、私もそうでした。小学校6年のときに塾の二教科テストで、国語学年トップ、算数学年でビリっけつ、二教科平均でちょうどまんなかという成績をとり、職員室がざわついて「伝説的成績」と言われたことがあります。

言葉を使い、理屈を突き詰める分野のことがとても得意で、逆に、単純に暗記したり、決まりごとにとりあえず従って計算したりすることがとても不得意でした。教科としては国語・英語が得意で、数学・歴史が苦手だし、とても苦痛。

30歳を過ぎて知能検査を受けたところ、私は言語理解能力が極端に高く、理屈や意義がわかるとモチベーションが上がるたちである一方、単純な作業をミスなく大量に進めていくことが極端に苦手なことがわかりました。

数学は、もし小学校のころに理屈を突き詰めて教えてくれる専門性の高い先生と出会えていたら、むしろ好きな科目になっていた可能性があります。けれど、苦手な手書きで計算を進めなければいけないこともあいまって、私が数学が苦手だったことは納得がいきます。

知能検査のときの心理士さんに「暗記科目が苦手だった」と言ったら、「そのはずです。
理屈で理解したことは覚えられますが、単純にバラバラなものを丸暗記するのは非常に苦手なはずです」と言われました。

いろいろな人生経験も経て、世界の歴史上の出来事を理屈やストーリーで理解し、歴史の知識を身につけることの意義も知った今となっては歴史は魅力のある科目ですが、当時は単なる暗記科目で、苦痛なことこのうえありませんでした。

逆に大好きだったのが国語と英語。興味の赴くままに楽しんでいるだけで、いつも自然とトップクラスの成績がとれるような感じでした。言語能力の高さを存分に発揮していたのでしょう。国語の先生に「あなたの文章は誤字脱字が少なすぎて気味が悪いほどだ」と言われたこともあります。


英語がくれた楽しみ

英語は本当に楽しんで学びました。中学3年生ぐらいになると、覚えた基本的な英語の知識を使ってビートルズやハリウッド映画のテーマソングなどといった有名な洋楽の歌詞を我流に翻訳したり、英語の詩めいたものや日記を書いたりして楽しんでいた記憶があります。
新しく知った言葉をとっかかりに、どんどん世界が広がり、世界の解像度が上がっていくのです。

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