2021年9月28日 06:15
タグ、縫い目、生地…とにかく服が痛い!感覚過敏に悩む高校生、ストレスフリーな服づくりへの挑戦
できれば裸・裸足でいたい
こんにちは。加藤路瑛です。15歳、高校1年生です。自分の困りごとである感覚過敏の問題を解決したいと思い13歳のときに「感覚過敏研究所」を立ち上げ、感覚過敏の課題解決に取り組んでいます。当事者目線、特に子どもの視点で感覚過敏について話していきたいと思います。
今回のテーマは「感覚過敏で服が痛い」という話です。
Upload By 加藤路瑛
上の写真は僕の日常です。僕は夏でも冬でも家の中ではランニングシャツとパンツだけで過ごしています。
なぜなら、服が痛くてできれば何も着ていたくないからです。
夏は部屋のエアコンで体は冷え、冬は暖房をつけていますが、やはり体は冷えています。特に、裸足であるため足は異常に冷たいです。
「それなら服を着て、靴下を履きなさい」と言いたくなるかもしれませんが、体の冷えと服の痛みによる苦痛を比較すると、僕は服を着ない選択をします。
それくらい僕にとって服を着るという行為は、苦痛を伴います。
特に苦手なのは靴下です。家では裸足ですが、外出するときは靴下を履くのが必要な場合もあります。近所のコンビニならば裸足にサンダルで出かけますが、その姿が失礼にあたる状況もありますし、学校は服装に厳しいことが多いので、裸足でOKとはなかなかいかないかもしれません。
僕は真冬に裸足にサンダルで出かけることもあり、帰宅して親にびっくりされることもあります。寒くても許される状況ならば裸足で出かけたいです。たとえ寒い冬の日でも…。
感覚過敏のある方の衣服の問題
触覚が過敏な人は、
・服の縫い目やタグが痛い
・生地が痛い、不快
・服が重く感じて苦しいし疲れる
・靴下の縫い目や締め付けがつらい
・マスクが痛くてつけられない
などの困りごとがあることが多いと思います。
Upload By 加藤路瑛
過敏さも過敏な部位も人によって違います。自分の体と外の境界線である体の表面は高性能なセンサーが必要です。それによって自分の体を危険なものから守っていますが、今は僕たち人間は服を着て体を守ることができているので触覚も必要以上に敏感でいる必要はありません。しかし、感覚過敏がある場合、肌に触れるものに痛みや不快感を感じやすくなってしまいます。
僕の場合は、マスクも服も我慢して着用することができます。しかし、縫い目やタグ、そしてわずかな生地の毛羽立ちがチクチクと肌に刺さるような痛みを感じます。