子育て情報『発達が気になる子どもの通院から帰宅までをサポート!診察や治療を嫌がる子どもの心の準備を促せる「心理的プレパレーション」を解説』

2021年12月28日 14:15

発達が気になる子どもの通院から帰宅までをサポート!診察や治療を嫌がる子どもの心の準備を促せる「心理的プレパレーション」を解説


心理的プレパレーションとは?

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心理的プレパレーションとは、心理的ストレスを軽減し、自分にされる処置を受け入れるための心理的準備、環境づくりのことを指します。分かりやすい言葉や道具を使って心理的プレパレーションを行うことで、子どもが治療や検査を受けやすい状況や環境をつくることができます。

・子どもに対して、認知発達に応じた方法で病気・入院・手術・検査・その他の処置について説明を行い、不安・恐怖・混乱を最小限にすること

・年齢や理解力に応じて、おもちゃ・絵本・紙芝居などのツールを使用

・子どもや親の対処能力を引き出すような環境および機会を与えること

・海外では「チャイルドスペシャリスト」という専門家が担当

プレパレーションには、

・子どもに情報を正確に伝えること(嘘はつかない)

・情緒的表出を後押しすること(子どもの気持ちを表出できる機会をつくること)

・病院スタッフと信頼関係を築くこと(一緒に頑張ろうとする気持ちを伝えること)

の3要素が重要であるといわれています。

言葉だけでなく、おもちゃやジェスチャーなど視覚的なツールを用いながら、子どもの発達段階に応じた理解しやすい方法でコミュニケーション取っていきます。子どもの不安や恐怖心を和らげるだけでなく、「頑張ろうと思う気持ち」を引き出すような環境を与えることができます。また、もし不安や痛みで泣いたり叫んだとしても(これも大切な自己表出)、自分が「頑張れた、乗り越えられた」という自己肯定がその後の生活に活かされることも、プレパレーションの大切な役割だといわれています。


プレパレーションはなぜ必要なの? どんなことをするの?

まだ医療に対する知識もなく、言葉の理解もあまり進んでいない子どもに対してなぜ十分なプレパレーションが必要なのでしょうか。ここでは、プレパレーションの必要性や行うにあたって心がけるべきこと、手順などを解説します。


子どもは、自分の身に突然知らないことが起こると、恐怖に怯えたりパニックに陥る場合があります。特に病院という特殊な環境の場合、普段は大丈夫なはずの子どもでも恐怖心が強くなるものです。子どもがパニックに陥ると、たいていの場合暴れたり叫んだり、逃げ出そうとします。

大人数人が取り押さえて検査を行っても、データが上手く取れない、暴れすぎて適切な治療ができないなどの結果に終わることもあります。

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