子育て情報『ADHDと双極性障害がある私だからこそできる「行政やサービスとの橋渡し役」を目指して――発達障害を描いたCMプロデューサーが聞く【#見えない障害と生きる】』

2022年2月2日 06:15

ADHDと双極性障害がある私だからこそできる「行政やサービスとの橋渡し役」を目指して――発達障害を描いたCMプロデューサーが聞く【#見えない障害と生きる】

店の様子を把握しながら、その日の進行管理を考えつつ、レジ打ちしつつ、発注書を書いたり、レンジをチンする40秒の間にほかのことをやったり。なぜだかわからないんですけど、自分の傾向がたまたますごく合っていたんですよね」(manaさん)

ADHDと双極性障害がある私だからこそできる「行政やサービスとの橋渡し役」を目指して――発達障害を描いたCMプロデューサーが聞く【#見えない障害と生きる】の画像

Upload By 桑山 知之

専門学校の実習先で知り合った男性と、28歳のころに結婚。その後、ADHDかつ双極性障害だと診断を受けた。また、言語性IQと動作性IQに明らかな違いが見受けられた。不注意で忘れ物が多く、家が散らかってしまうこと、聴覚過敏のことも、特性だと思えば肩の力を抜いて生活できるようになった。

現在、8歳の長男と4歳の次男、夫と4人で暮らしている。スマホは紛失補償のある保険に入り、夫や妹がGPSを見られるようにしているほか、予定を詰めないために小さな手帳を使っている。財布がわりの透明なケースは、著名な料理家がジップロックを使っているのをテレビで見て参考にした。


ADHDと双極性障害がある私だからこそできる「行政やサービスとの橋渡し役」を目指して――発達障害を描いたCMプロデューサーが聞く【#見えない障害と生きる】の画像

Upload By 桑山 知之

「家は極力モノを少なくしています。荷物もいっぱい持つとなんだか訳がわかんなくなって落としちゃうので、そもそも減らすっていうか、カバンを小さくしました。学生時代は登山用のリュックサックで登校していたんですよ(笑)」(manaさん)


福祉×アートで世の中をより良く

学生時代、家庭の方針でテレビはNHKしか見ていなかった。好きだったのはドキュメンタリー。「いろいろな人が世の中にはいっぱいいる」と興味が湧いた。マイノリティと言われる人々の生きざまに、自然と惹かれていた。そんな中、ドキュメンタリーCM『見えない障害と生きる。』をテレビで見て、「生きることを認められている」気持ちになった。


育児がひと段落し、昨年夏には障害者支援施設で働いた。しかし猛暑の中頑張りすぎてしまったためか、パニック発作が出た。“日本一暑い町”多治見市は、感覚過敏のmanaさんにとってなかなか酷である。来年度からは、多治見市が委託する「母子保健推進委員」として活動する予定。無理をしすぎないよう調整しながら、障害のイメージを「ポジティブに変えたい」と話す。

ADHDと双極性障害がある私だからこそできる「行政やサービスとの橋渡し役」を目指して――発達障害を描いたCMプロデューサーが聞く【#見えない障害と生きる】の画像

Upload By 桑山 知之

「自分にも見えない障害があって、周りにもそういう人がたくさんいるわけで。もっといろいろなことを知って、パッと見ではわからない困りごとがある人と、行政やサービスを結ぶ活動をしていきたいです」

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.