子育て情報『子どものPTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因・症状・治療法は?診断基準やうつ病との関連性も説明【専門家監修】』

2023年1月27日 14:15

子どものPTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因・症状・治療法は?診断基準やうつ病との関連性も説明【専門家監修】


PTSDとは心の外傷体験に対する反応が長期的に続いている状態

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)は、心の外傷体験に対する反応が長期的に続いている状態です。

通常、外傷への反応は一過性で時間とともに改善しますが、災害・事件・事故など自分や身近な人の生命に関わるような重大な外傷体験の場合、症状が重く、長期化することがあります。このように症状が長期化した状態を、PTSDと呼びます。

症状の代表例には、心の外傷体験を再体験するフラッシュバック、気分障害、睡眠障害などがあげられます。

また、PTSDと関係が深い病名に、急性ストレス障害がありますが、急性ストレス障害は外傷体験の直後から1ヶ月以内に発症し、1ヶ月以内に収束するのが特徴です。一方で、外傷体験から3~6ヶ月以内に発症し、症状が1ヶ月以上続くのがPTSDです。(外傷後何年も経ってから発症するケースもあります。)

※このページは「心の外傷とその対応|文部科学省」と各参考資料を基に作成されています。


https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/003/005/002.htm
参考:心の外傷とその対応|文部科学省


子どものPTSDの原因・症状・診断基準

PTSDは大人・子ども問わず発症する病気ですが、大人に比べて精神的機能が未発達な子どもの場合、その外傷体験の影響が深刻になることがあります。そのため、子どものPTSDは大人よりも細やかな注意が必要です。

どのようなストレスでも外傷体験となる可能性はありますが、子どものPTSDの原因になりやすい外傷体験は以下の3つと言われています。

1.自分の生命や身体に対する深刻な脅威
具体例:暴力、性的な虐待、人質にとらわれる、戦争、ガンなどの重い病気など

2.他者が重症を負ったり、殺害されたりした出来事を目撃すること
具体例:事件事故・暴力・天災・テロ・戦争など

3.身近な他者に対する深刻な脅威
具体例:家族の死、暴力、性的な虐待、人質にとらわれる、戦争、ガンなどの重い病気など

個人差があるため、外傷体験に晒された全ての子どもがPTSDを発症するわけではありません。また、子どもが直接外傷体験に遭遇していなくても、他者の体験を目撃することで発症するケースがあるため、注意が必要です。

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