子育て情報『パニック障害(パニック症)の治し方は?薬や治療法、発作が起きたときの対応を紹介。併存症や発達障害との関わりなども医師が解説!【医師監修】』

2023年2月19日 14:15

パニック障害(パニック症)の治し方は?薬や治療法、発作が起きたときの対応を紹介。併存症や発達障害との関わりなども医師が解説!【医師監修】


パニック障害の治し方、治療期間の目安、処方される薬は?

パニック障害(パニック症)は、突然理由もなく動悸やめまい、発汗、息苦しさ、吐き気、手足の震えなどのパニック発作を起こし、自分ではコントロールできないほどの恐怖を感じる精神疾患で、完治までには数ヶ月~数年ほどかかると言われています。

パニック障害の治療を受けるまでの流れと対処法、治療期間の目安を解説します。

1.問診など
不安の度合い、日常生活や仕事など、またどのように育ってきたか(成育歴)を質問し、情報はカウンセリングなどの治療に生かします(守秘義務に基づく)。

2.体の病気がないか調べる
内科的な検査をして異常がないか、脳波や脳の画像検査を行う場合もあります。

3.問診・パニック発作の確定
発作ではどんな症状があらわれたか、どんな状況で起こったか、発作の前後の状況などを詳しく聞いて「パニック発作の診断基準」と照らし合わせ、確定診断を行います。

4.パニック障害の診断
パニック発作の確定診断があれば、次は「パニック障害の診断基準」と照らし合わせます。「症状が1ヶ月以上ある」「予期不安がある」などを調べ、場合によってはほかの不安障害などによらないか調べることも必要になります。

5.広場恐怖の有無
「広場恐怖の診断基準」に照らして、広場恐怖があるかどうか調べ、あれば治療法を検討します。


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カウンセリングなどを中心とした精神療法と共にストレスへの対処を中心に治療します。特に、支持療法を中心に行うことが多いです。支持療法とは、医師や心理士が本人の話を聞いて、医師や心理士と信頼関係を築きながら、自尊心や自信、適応力を身につけていくことを目指す治療法です。

そのほかにも補助的に認知行動療法などを取り入れる場合があります。

パニック障害に処方される薬にはパニック発作を抑える抗うつ剤と精神を安定させる抗不安剤があります。パニック障害の症状には、ほとんどの種類の抗うつ薬が有効であると言われています。

アルプラゾラムなどの抗不安剤(ベンゾジアゼピン系薬剤)は、抗うつ薬と比べてすぐに効果があらわれやすい特徴がありますが、薬物依存になる可能性があるほか、副作用として眠気、協調運動障害、記憶障害、反応の鈍化などが起こりやすくなると言われています。
薬物療法により発作が起こらなくなったり、発作が起こる回数をかなり抑えられることがあります。

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