子育て情報『パニック障害(パニック症)の治し方は?薬や治療法、発作が起きたときの対応を紹介。併存症や発達障害との関わりなども医師が解説!【医師監修】』

2023年2月19日 14:15

パニック障害(パニック症)の治し方は?薬や治療法、発作が起きたときの対応を紹介。併存症や発達障害との関わりなども医師が解説!【医師監修】

しかし、平行して精神療法を行わず服薬のみになってしまうと「薬があると安心(逆にいえば、薬がないと不安)」で薬が手放せない状況に陥り、根本的な改善を妨げることがあります。また服薬を止めてしまうとパニック発作が再発することも多く、長期間の服用と平行して精神療法を行うことが必要になります。

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パニック障害の症状は理由がなく不意に起こることから、すぐさま救急車を呼ばなければならないという気持ちになってしまうかもしれません。しかし、一般的に発作は10分以内にピークになり、数分で治まります。

■パニック発作が起きたときの対処法
・ゆっくりと息を吸って、ゆっくりと息を吐くことを意識して呼吸を整える
・衣類が窮屈な場合は緩める・室内や車内のときは、窓を開けるなどして外の空気を入れるなど自分に合っている対応を見つけることが重要です。リラックスしたイメージをする、飴を舐めるなど落ち着くことができる方法を見つけられるとよいでしょう。

周囲の人は突然の発作に驚くかもしれませんが、慌てずに本人がゆっくりと呼吸ができるように安心させ、症状が落ち着くのを待つことが大切です。


■日常生活で気をつけること
パニック障害と付き合う上では、生活上のストレスをなるべく減らし、規則正しい生活を送ることが大切です。人間関係だけではなく、過労や睡眠不足もストレスの原因となります。回復をあせらないようにしましょう。また、コーヒーなどのカフェインを摂取しすぎることも悪化の要因になることがあります。適度な量にとどめておくとよいでしょう。

発作が治まってもすぐに治療が終了するわけではありません。また服薬をしている場合、急に服薬などを止めると、再発する可能性もあります。治療をどのように、どの程度継続していくかは、必ずかかりつけの医師に相談し、独断で治療を中止しないようにしましょう。


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パニック障害と併存症

パニック障害は、不安障害(特に広場恐怖症)、双極性障害、うつ病などと併存することがあります。この章では、広場恐怖症、双極性障害、うつ病との関わりを解説します。

広場恐怖症とは、大きな不安に襲われたときに「すぐに逃げられないかもしれない」「誰も助けてくれないかもしれない」と強い恐怖を抱き、その状況を回避しようとする精神疾患です。

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