子育て情報『発達障害長男、通常学級入学1ヶ月で行き渋り、小4で不登校に。自閉症次男は特別支援学級で楽しそう…長男の絶望した表情で決意した移籍【読者体験談】』

2023年6月16日 14:15

発達障害長男、通常学級入学1ヶ月で行き渋り、小4で不登校に。自閉症次男は特別支援学級で楽しそう…長男の絶望した表情で決意した移籍【読者体験談】

かの判断が大きく決まります。遅れのない場合に、その他の課題(行動面や注意集中の持続など)をふまえて、特別支援教室/通級の利用を勧めるかどうかについても判断がなされるイメージです。

長男くんに関してはおそらく知的な遅れがなかったことで、通常学級判定になった(そして行動面にも大きな問題がないように判断された)のかなと感じます。このあたりについて、例えば就学相談への補助資料として療育機関や相談機関から情報提供書を出していただいたり、園の先生とも事前によく面談して就学先の希望があれば伝えていただいたりといった工夫はできるかもしれません。また、就学相談の判定結果は強制力のないものですので、それをふまえてどう判断するかは最終的には本人や保護者の意志で決めるものになります。

入学してみないと分からないこと(集団の中で学習を積むことがどのくらいできるか、学習そのものでどのくらいのつまずきが見られるか)はたくさんありますし、また、学年が上がるにつれて学習の進度が飛躍的に速くなっていくため、低学年時では大丈夫だったことも中学年高学年となるにつれつらくなることもあります。そういう意味では、例えば“一度通常学級と決めたのだから卒業までずっと!”のように6年間をひとまとめにして考えてしまうとお子さんが苦しくなる場合があります。

この長男くんの保護者さんのように、お子さんの様子を見て、都度先生方や関係する方にご相談され、よき環境について考えていくことはお子さんの学習面のみならず、精神面(こちらのエピソードでは自己肯定感について触れられていますが、まさにそうしたことなど)にもとても重要なこととなります。
クラスのメンバーや担任の先生の方針などによってもクラスの雰囲気や居心地は変わります。通常学級や特別支援学級というくくりで検討するだけではなく、現在在籍するクラスの中でお子さんがどう過ごしているかをまずご覧になるのも大切なことです(この保護者の方は授業参観でつらそうな姿をご覧になったとのことでしたね)。

コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。

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