子育て情報『自閉症息子の急な嘔吐、繰り返される学校からの呼び出し…ストレス?疲れ?募る不安に小児科を受診すると』

自閉症息子の急な嘔吐、繰り返される学校からの呼び出し…ストレス?疲れ?募る不安に小児科を受診すると


小学校からの呼び出し

太郎は4歳のころに自閉スペクトラム症の診断を受けている。

太郎は学校への行き渋りをまったくみせない。学校でのストレスについて話をしない。ストレスを分かっていない、だから話せないと表現したほうが近いのかもしれない。

なので学校からの呼び出しには毎回驚いた。

自閉症息子の急な嘔吐、繰り返される学校からの呼び出し…ストレス?疲れ?募る不安に小児科を受診するとの画像

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呼び出し場所は、毎回学校の保健室。学校の保健室の場所を保護者の中で私が1番把握しているのではと思うくらいだった。

電話があれば仕事も早退し太郎のもとへ駆けつけた。
太郎が小学生のころの職場も今の職場も、太郎について理解があり子育て世代も多かったため急な早退も快く許可してくださっていた。それでもやはりチームワークが求められる職業であるため、誰かにしわ寄せがあること対して申し訳ない気持ちが毎回あった。

しかし太郎を心配する気持ちの方がはるかに大きく、職場に迷惑をかけているという気持ちをいつも振り切っていた。今回はいったい何があったのだろう、身体的な不調か、それとも精神的な不調か…そんなことを考えながら迎えに行っていた。

保健室に着くと、保健室の先生が気づいて太郎に声をかけた。

「太郎ちゃん、お母さんだよ」。そして太郎の表情を見て、「あ、お母さんが来たらちょっと表情が良くなったねえ、うれしいね」そんな声かけにうれしさと切なさをおぼえた。

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私は太郎に話しかけた。
「太郎どうしたの?今も吐きそう?大丈夫?」。

太郎は元気のない声で「分からない」、続けて「暑かった」そう答えた。

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毎回同じ。自分の体調不良の表現が難しいのか「分からない」と答える。あとはひどく苦手な暑さについてだけ答えが返ってくる。


小児科を受診

暑さと、何らかのストレスが重なったときに太郎は嘔吐をすることが多いと私は気づいた。例えば音楽会の前、運動会の前、とにかく団体行動の行事の前にこの体調不良がおきた。保育園時代から何回もあった。
そうはいっても身体的に本当に病が潜んでいる可能性もあるため、それを否定する意味でも小児科を受診した。

かかりつけの先生は太郎の特性を理解してくださっていた。私から見た太郎の様子や学校行事のことを説明すると「ふむふむ」とうなずきながら聴診器やペンライトを使用しての触診を始めた。

先生は太郎に「うんうん、大丈夫、悪いところはないからね、太郎ちゃんちょっと疲れてるのかな」

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