2023年10月1日 16:15
発達凸凹娘がうつ発症で命の危機!?激やせ、不眠、投薬で錯乱…家族で支えた回復までの軌跡
ニャーイは自分から「発達障害の相談機関に通いたい」と伝えてきました。少しずつ、自分の特性に向き合おうとしているようでした。
このように、次第に前向きに変わっていったニャーイでしたが、気分のアップダウンはまだまだ残っており、体調も安定しておらず、就労にはまだ遠いという感じでした。
そこでラクマと相談した結果、家族みんなで知恵を出し合って絵本づくりをしようと決めました。ニャーイが子どもの頃から一番得意な絵を描くことで社会復帰の足がかりになるのではないかと考えました。絵本は、わが家の家族が発達凸凹に気づいてから元気になり、それぞれが個性を発揮していくというストーリーで、数年かけて3冊作りました。
ニャーイはかなり苦しそうでしたが、きょうだいたちの励ましを受けて、なんとか仕上げることができました。この絵本づくりをきっかけにしてニャーイは立ち直り、苦手な事務作業のない英会話のレッスンコーチの仕事につきました。
その後、この絵本をネットで公開したところ地元新聞社の目にとまり、紙上でのマンガ・エッセイの連載が始まり、やがて出版社から書籍化されました。
ふりかえりを毎週重ね、花嫁道具としてサポートブックをプレゼント
Upload By ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ
英会話レッスンコーチの仕事を得て、ニャーイは再び働き始めましたが、社員間のコミュニケーションや勤務条件の変更などで、たびたびトラブルが起こったようです。
問題が起こるたびにニャーイはラクマに相談しました。ラクマは「毎週末に一緒にふりかえりをやろうよ」と提案しました。でもニャーイは「お子ちゃまじゃないんだからイヤ」と猛反対です。ラクマは「試しに1ヶ月だけやってみようよ。効果がなければやめればいいさ」と説得。ニャーイは渋々同意しました。
ところが1ヶ月も経たないうちに、ニャーイが「こんなにうまくいったのは人生初よ」と、ふりかえりの効果に感激したのです。その後、2人のふりかえりはニャーイの結婚式直前まで続き、ラクマはふりかえりの成果を一冊のサポートブックにまとめ、花嫁道具としてプレゼントしました。
2人のふりかえりはニャーイの出産後、しばらくしてから再開し、今現在も電話やメールで継続しています。
執筆/ラクマ/ワッシーナ/ニャーイ
(監修:井上先生より)
発達障害や発達凸凹のある方の中で、「困ったら相談して」