子育て情報『きょうだい児とは?進路、結婚、親なきあと、保護者の関わり方など【医師監修】』

2023年12月13日 14:15

きょうだい児とは?進路、結婚、親なきあと、保護者の関わり方など【医師監修】


きょうだい児とは?

「きょうだい児」は、障害のある子どもの兄弟姉妹を指す言葉として使われています。保護者が障害のある子どものケアを行っていることで、きょうだい児はバランスを取るため、家庭内で優等生的な役割を演じることや、自分よりも他者を優先するようになることがあると言われています。そして、そういった状態が続くことで心身の不調や不登校などにつながる可能性も指摘されています。

一方できょうだい児にはその環境から「他者への配慮ができるようになる」「責任感が強い」「自立した人になる」などのポジティブな面もあると言われています。こういったさまざまな面があるきょうだい児ですが、これまで注目されてこなかったこともあり、まだ支援制度などが整っていないというのが現状です。

兄、弟、姉、妹のそれぞれの漢字の組み合わせで「きょうだい」という読み方があるため、漢字ではなくひらがなで表記される場合が多いので、本コラムでも「きょうだい児」と表記していきます。

近年、きょうだい児についてメディアなどで取り上げられる機会も増えてきています。しかし現在までに国などの大規模な調査は行われておらず、日本全国にきょうだい児がどのくらいいるのかは、よく分かっていません。


また、「ヤングケアラー(本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている18歳未満の児童)」という言葉も注目されています。

ヤングケアラーは直接的に家事や家族の世話をするという点できょうだい児とは異なっているものの、きょうだい児もヤングケアラーも、「ケアをする側」としての役割を求められがちで、「ケアが必要な存在」として認識されにくいという共通点があります。

本コラムでは、きょうだい児の抱えやすい悩みや、保護者の関わり方などについて、発達ナビで行った「きょうだい児」に関するアンケート結果を交えて紹介します。また、小児科医として発達障害のお子さんやご家族と多く関わってこられた室伏佑香先生にもお話を伺いました。

https://doi.org/10.24469/jssw.62.4_44
参考:学校教育における慢性疾患や障害のある子どものきょうだい支援の課題|滝島真優

https://www.jschild.med-all.net/Contents/private/cx3child/2009/006805/010/0583-0589.pdf
参考:障害のある児のきょうだいに関する研究の動向と支援のあり方|川上あずさ


きょうだい児への関わり方、どうしたら?発達ナビアンケート結果とエピソードのご紹介

発達ナビでは、発達障害のあるお子さんのいるご家庭に「きょうだい児関係」

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