2023年12月22日 06:15
自閉症娘の起床は午前2時。母も眠れず体調不良に…服薬は必要?わが家の選択【医師アドバイスも】
それでもどうにか頑張って少しずつ飲ませていたのですが、抑肝散をやめたら睡眠障害も再発してしまい、また振り出しに戻ってしまいました。でも漢方は効くまでに時間がかかるし……と2週間ほど頑張ってみましたが、改善の見込みなく心が折れそうだったので、もうムリ‼ と隣町の病院へ車を走らせました。
「すみません、抑肝散に戻したいです!」
今度はすんなりと抑肝散を処方してもらえ、そこから3ヶ月飲み続けて現在に至ります。
わが家に穏やかな夜が帰ってきました
波はあるものの、わが家に穏やかな夜が帰ってきました。
漢方は合う薬を見つけるのが難しいといわれる中で、たまたま最初の薬が合っていたまゆみはとてもラッキーだったのかもしれません。甘麦大棗湯も、まゆみには合いませんでしたが合う人も多いそうです。
私は療育先に相談してみるまで漢方外来という選択肢があることも知りませんでした。
もちろん西洋医学の薬が悪いものとは思っていませんし、効果の高い薬で気持ちや行動が落ち着けば、できることが増えて本人の人生も豊かになるだろうと思います。
ただ、現時点で私と夫の考えは「未就学児のうちは、強く作用する薬は最後の手段にしたい」という意見で一致していました。
子どもの服薬については悩まれる方も多いと思います。繰り返しになりますが、一概に正解を示せるものではないので、ご家庭それぞれ、お子さんそれぞれの答えになるのだろうと思います。
わが家もこのままずっと抑肝散に頼っていけるかは分かりませんが、ひとまず漢方のおかげで落ち着いたので、こんな例もあったよとお伝えできていれば幸いです。
執筆/にれ
(監修:藤井先生より)
自閉スペクトラム症と睡眠障害の合併は40〜80%と高く、お子さんの睡眠障害に伴ってご家族も疲弊されることもよくあります。お薬に抵抗があったかもしれませんが、にれさんが主治医と療育先に相談され、まゆみさんにあう漢方薬が見つかってよかったです。
漢方薬でも、西洋薬でも、副作用と効果のバランスをみながら、主治医と相談しながら、使用の可否についても相談できると良いですね。
https://h-navi.jp/column/article/35029707
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(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」