小学校と中学校、合理的配慮はどう違う?先生との面談のコツや持ち物、友達トラブル対処法も【連載ライターさんに聞いてみた!】
とお願いしています。
ーー相性がよくないと感じる同級生との関係をどうしていますか?
丸山さとこさん:小学校の頃は、段階に分けて対応していました。まずは、息子本人が距離を持つように気をつける。それでもトラブルが続いていたら担任の先生に介入していただくようにしていました。難しい場合もありましたが、中学生になってからはトラブルになる前にお互いに距離を取っているようです。
(監修:初川先生より)
コウくんの小学校中学校での理解を求めるコツのシェアをありがとうございます。具体的で参考になる事柄がいっぱいありましたね。
小学校入学後の面談から始まっていましたが、入学前に相談に行くこともできます。
新入生保護者会でそうしたアナウンスがある場合(心配なことがある方はご連絡くださいなど)もありますのでよく説明を聞いていただければと思いますし、ない場合は終了後に先生方に声がけして聞いてみる(別日に面談できるか聞いてみる)のもいいと思います。また、サポートブックに関しては、保護者が独自につくるのも素晴らしいですが、自治体によってはそうしたフォーマットを用意しているところもあります。就学相談の担当部署、あるいは園の先生に聞いてみるとよいでしょう。面談の際にはそうしたお子さんの得意不得意やあると助かる配慮・手立てについてまとめられたものがあると、言い忘れてしまうことなどもなく心強いでしょう。
入学後の生活の中で、お子さん本人が育つことでできるようになる面、先生方の手立てによってできていること、なかなかうまくいかないことなど出てくると思いますので、それを「記録に取っておく」ことはその後の支援を検討するうえで大切だと思います。
スクールカウンセラーとの相談や、あるいは通級を利用している場合は通級の先生との面談など、さまざまな方の視点で成長を見守ってもらえることはとてもよいと思います。担任の先生は主に集団の中でのお子さんをよく見てくださり、スクールカウンセラーは心理の立場から保護者からの話を聞き、場合によってはお子さんの実際の様子を見てそれが今どんな状態であるかを解説したり、その後の手立てについての助言をしたりすることと思います。
小学校と中学校の違いは、先生方のスタンスが違うというよりも、求める子どもの像が中学校のほうが高いものを求めてゆく(義務教育の完成を目指している)というところが大きいと思います。