子どもの発音が不明瞭、吃音、イントネーションが気になる…家での対応や相談先は?【言語聴覚士が回答】
就学1年前くらいから実施できる効果的なトレーニング法がいくつか研究され報告されています。
幼児期の吃音に関する情報は下記サイトに詳しく掲載されています。
http://kitsuon-kenkyu.umin.jp/
発達性吃音(どもり)の研究プロジェクト
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Q:息子の様子、吃音の症状によるもの?(小3)
小学校3年生の息子がいます。言葉が詰まってしまい「あの」、「その」、「あれ」というような指示語がいくつか続いたり(例えば「あのあのあのあの……」)、助詞を連続して繰り返したあとに(例えば「これは、は、は、は、は……」)やっと言葉が出てくるので、会話がスムーズにいきません。こうした症状も吃音なのでしょうか?どうすれば改善することができるのでしょうか。
A:ことばがスッと出ないときに「あの」などの語句を挿入する、同じ語句や助詞を繰り返すなどの行為は、吃音のない人でも見られます。ただその頻度が一般的な頻度を超えている場合、吃音の中核症状ではありませんが吃音に伴う非流暢性の可能性が考えられます。
頻度だけでなく、その時身体に力が入っているかどうか、発話についてお子さん本人はどのように捉えているのか、どういった場面でそのような発話になりやすいのかなど詳細に調べていって判断する必要があります。
特に学童期以降、吃ることを「恥ずかしいこと」と考え、吃らないようさまざまな工夫をした結果、そのような話し方になっている場合があります。本人が自覚して意図的にやっている場合もありますが、小学生の場合、自分でその時の気持ちをうまく説明できない場合もあります。吃音のことについて触れるのをタブー視するのではなく、お子さんとオープンに話ができるとよいのですが、どのように触れてよいのか分からないというご家族も多いのではないでしょうか。
学童期には音読や発表、日直など大勢の前で発話しなければならない活動が増えますし、周囲からのいじめやからかいなども増える時期です。そのため幼児期よりも、吃音に対する不安や困りごと、悩みが大きくなっている可能性が高いと考えられます。こういった場合は専門家と発話症状への直接的なアプローチが必要かどうか相談するだけでなく、心理面への対処の仕方について助言を受けることが望ましいでしょう。発表や音読などに対する配慮や、いじめ、からかいへの対応などは、学校とも連携を図っていくことが大切です。