子育て情報『子どもの発音が不明瞭、吃音、イントネーションが気になる…家での対応や相談先は?【言語聴覚士が回答】』

子どもの発音が不明瞭、吃音、イントネーションが気になる…家での対応や相談先は?【言語聴覚士が回答】

では幼稚園の年長さんではどうでしょう?子どもの発音がはっきりしないという場合、何歳まで様子を見ていてよいのでしょう?

はっきりと大人と変わらない正確な発音ができるようになるためには、子どもの体のさまざまな部分が発達してくる必要があります。舌や唇、喉の奥などの筋肉が正確に素早く協調して動かせるようにならないと、正確な発音をつくることができません。また「らいおん」と「だいおん」が違う音であると聞き分けることができる耳の力も必要になってきます。これらの発達にはかなり個人差があり、3歳くらいで大人と変わらない正確な発音ができる子もいれば、小学生になっても「ちゅみき」になってしまう子もいます。4歳くらいでは約2割に発音の未熟さが残っているといわれています。5、6歳くらいまでにおおむね正確に発音できるようになってきますが、小学生でも「つ」やサ行、ラ行などの発音しにくい音で歪みが残っている子が2~3%くらいいるといわれています。これら小学生以降に残っている発音の歪みは、自然に治りにくいといわれています。何もしないでいると、大人になっても残ることが多い傾向にあります。


つまり様子を見ていてよいのは幼稚園の年中さんくらいまでで、年長さんになってもあまり変化がなく同じ音の誤りが残っていたら、ことばの専門家のところへ相談に行くとよいでしょう。合併する問題や通える頻度などにもよりますが、適切にトレーニングすれば数ヶ月できれいな発音になります。

なかには、耳の病気の後遺症により高い音が聞こえにくいのが原因で、発音が悪い場合もあります。また、かみ合わせや口腔内の形の問題でうまく発音できないこともあります。そういった可能性がある場合は、早めに耳鼻科や歯科へ相談に行きましょう。

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Q:イントネーションが覚えられない。注意してもいい?(小1)

小1の娘はイントネーションが覚えにくいようで、何度教えても正しい発音を覚えてもらえません。そしてその都度注意したり言い直していると娘も嫌がってしまいます……。
注意しないほうがいいのでしょうか?

A:「イントネーション」というのは“発音”を意味しているでしょうか。発音のことだとしたら、その都度注意をし言い直しをさせるのは、あまりよいことではありません。「ゆっくりいってごらん」などの声掛けも同様です。

先ほど説明したように、発音が悪い場合はさまざまな原因があり、どれも「注意をする」

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