子育て情報『子どもの発音が不明瞭、吃音、イントネーションが気になる…家での対応や相談先は?【言語聴覚士が回答】』

子どもの発音が不明瞭、吃音、イントネーションが気になる…家での対応や相談先は?【言語聴覚士が回答】

「ゆっくり言う」ことで解決するものではないからです。発音に必要な運動機能や耳の聞き分け力が育っていないのですから、何度言われても子どもはどう直してよいのか分かりません。たくさんお話をしようと思ってお母さんに話しかけているのに、いつも話の内容は聞いてもらえず、発音の悪さだけを指摘され言い直しを強要されると、子どもはたくさんお話をすることをやめてしまいます。自分の発話に注意が向きすぎて、吃音やチックなどの症状が出てしまう場合もあります。

正しい発音の指導は言語聴覚士などの専門家に任せましょう。トレーニングの仕方を指導してもらって家庭でも毎日練習します。最初は1音だけ、次に単語や短文と段階を踏んで練習をしていきます。最終的に「日常会話の中で指摘して修正してよい」と指示を受けるまでは決して会話の中で注意をしたり言い直しをさせたりしないようにしましょう。
このことは、園や学校の先生とも情報を共有して協力していただきましょう。

発音のトレーニングの適期は5歳~6歳くらいといわれています。小学生になっても少し時間はかかりますがトレーニング可能です。ただし年齢があがるにしたがい治りにくくなりますし、学校が終わってからトレーニングに通おうと思っても、夕方の時間帯は混んでいて予約が取りにくい場合が多いようです。

言語聴覚士のいる病院や施設は、以下のページで検索できます。また、各都道府県言語聴覚士会のホームページでも探すことが可能です。

https://www.japanslht.or.jp/shisetsusearch.html
一般社団法人日本言語聴覚士協会病院・施設検索

https://www.japanslht.or.jp/about/prefectures-list.html
一般社団法人日本言語聴覚士協会都道府県士会一覧

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Q:吃音の息子に家庭でできることは?(3歳)

3歳の息子の吃音についてです。出てこない言葉や何を話したいかは、その時の行動や状況で分かるので、ゆっくり待ったり、言葉を導いたりするのですが、最近では本人もスムーズに言葉が出てこないのを自覚しているようで、笑いながら「でなかった~」「わかんな~い」と言っていて、そんな時は一緒に笑って「言いたいこと分かってるよ」と安心させるようにしています。
言葉が出なくても家族みんな気にしないで待っていますが、時には本人が大きく溜息をつくこともあり……。

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