発達障害のある子の大学受験。共通テストの合理的配慮申請に感じる高いハードル
共通テストの受験についても、合理的配慮の内容や、申請に必要となる書類などの確認をしておくことをおすすめします。
基本的に、高校で合理的配慮を受けている場合に、共通テストでも申請できると考えられます。なお、高校1、2年生の頃は合理的配慮が必要なかったけれど、何かしらの事情で高校3年生から必要になった場合は、その理由も含めて診断などの客観的な証明を求められる可能性があると思います。
ユニバーサルな支援を行っている高校に通っている場合は、高校に相談し、「状況報告書」を作成する必要がありますので、早めに相談をしましょう。
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=641&f=abm00004807.pdf&n=07_hairyoannai_0203.pdf
独立行政法人 大学入試センター|受験上の配慮事項
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=641&f=abm00004811.pdf&n=07_hairyoannai_0204.pdf
独立行政法人 大学入試センター|受験上の配慮内容
https://h-navi.jp/column/article/35029976
前の記事はこちら
(コラム内の障害名表記について)
コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。
神経発達症
発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。
知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。
※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。
知的発達症
知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。