通信制高校受験を決めた自閉症息子。ストレスが重なり体に異変!?「学校に行かない」宣言に母は…
太郎の中では決まっていた。「体育祭が終わるまでは学校へ行かない」、その意思は固かった。
学校へ行かないことに対して、私は否定はしなかった。行きたくない理由はちゃんと彼なりにあるからである。運動が苦手、周りに迷惑をかける、見られて笑われる、大勢の人から見られる、などである。
そして体育祭が終わったら必ず学校へ行くと意思を示しているので、太郎の言動を見守ってみようという気持ちになった。
しかし、通信制高校の願書作成や作文作成が進めなければならない。私は自分の仕事もあるため、少し焦りつつも相談先は決まっていた。
小学生低学年の頃からお世話になっている放課後等デイサービスだった。
学校に行かなくなってから昼間はほぼ放課後等デイサービスで過ごした。作文作成も願書作成もデイサービスで作成を一緒にしてくださった。デイサービスのスタッフの方と中学校の先生も情報共有をしてくださっており、願書作成の仕上げの時だけは太郎も学校へ行った。
願書を仕上げてきた日、太郎は私の周りをウロウロ回りながら「疲れた……」と言いつつも少し安心しているようにも思えた。
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初めての願書作成、何度も経験してきた体育祭の練習。いよいよ始まった不登校。
体育祭が終わるまでの10日間だけで終わるのか、通信制高校の面接は受けることができるのか。
私自身も分からないけれど、不安や焦りも不思議と軽く、ただただ、太郎の様子をみながら毎日を過ごしている日々です。
執筆/まゆん
(監修:初川先生より)
通信制高校の専願入試準備の時期と体育祭練習の時期が重なってしまったとのエピソードをありがとうございます。私立通信制高校の専願だと出願の時期が秋から冬の始まり頃の場合もあり、中学校的には行事の多い時期にもなるのでこういうこともありますね。
太郎くんにとって、体育祭やその練習期間がいかにストレスフルかということがよく分かるような変化を呈したのですね。つらい気持ちをスタンプだったとしても知らせてくれたのは何よりだなと思います。
体育祭が終わるまで休ませる決断をされましたが、もちろんそれも1つですし、また、体育祭には参加しない(練習にも参加しない)ことを本人と学校交えて決めたうえで、学校には行くけれど体育祭関連の時間は教室で自習して過ごすなどそうしたやり方もお子さんの希望と状態によってはあるかなとは思います(本人や学校がそれを良しとするかにもよります)。