成人し、親元を離れて暮らす発達障害娘が自ら見つけた居場所。「大学に進学したい」思いに重なる青年期のインクルーシブ・プログラムとは
としか言えず、親の私から支援の情報を伝えることの限界を感じました。娘はその後、多くの支援者の方のお世話になり、私がサポートしなくても余暇を過ごす場所やコミュニティにも出合うことができました。6年勤務した特例子会社を退職し、就労継続支援A型事業所(※)に転職しますが、そのときも相談支援センター相談員やハローワーク、ジョブコーチなどの支援者の方々がサポートしてくださいました。
※障害や難病のある人が、雇用契約を結び支援を受けながら働くことができる障害福祉サービス
大学のセミナー、とな⁉
娘が就労継続支援A型事業所に転職してしばらくしたころ、「高校時代の恩師から、大学のセミナーに誘われた」と連絡がきました。
娘が通っていた高等特別支援学校でお世話になったG先生が定年退職後、カレッジ型福祉サービスなどに携わり、障害のある子どもたちの支援に尽力されていることは知っていましたが、大学のセミナーに娘が誘われるなんて、私はびっくり仰天です。
Upload By 荒木まち子
私は、まずセミナーにかかる金銭面が心配でした。
以前娘が特例子会社で働いていた頃、そこの先輩に『自分が興味あることを学びなおしたい』という理由で退職し、それまで働いたお金で専門学校に入学した方がいました。
でも、娘にはそのような貯蓄はありません(むしろマイナス)。
私は娘に「先生に、自分は他の同級生とは違って実家暮らしじゃないからお金に余裕がないけど大丈夫かどうかを聞いてね」と伝えました。
恩師G先生
その後、そのセミナーは障害のある若者と大学生が共に大学で学ぶための行政と大学の連携・協働を通じたインクルーシブ・プログラムであること、セミナー受講が無料であることなどが分かりました。社会人向けの生涯学習に近いものと知り、私はほっとしました。
https://www.sagami-wu.ac.jp/longlife/inclusive/
インクルーシブ生涯学習プログラム
https://www.sagami-wu.ac.jp/info/20240829_11/
【夢をかなえるセンター】生涯学習:「みんな集まれ!大学で学ぶ楽しみ発見セミナー」の紹介
https://www.sagami-wu.ac.jp/media/20240805_akademy_flier.pdf
「みんな集まれ!大学で学ぶ楽しみ発見セミナー」