トゥレット障害(トゥレット症)とは?症状や治療法、発達障害との合併は?
重症・慢性化した症状の場合、習慣逆転法(ハビット・リバーサル)という行動療法がとられることがあります。
習慣逆転法(ハビット・リバーサル)とは、意識化練習、拮抗反応の学習、リラクゼーション練習、偶然性の管理、汎化練習の5つのステップを用いた治療法のことで、これらを習得することで症状が改善されるというものです。
ただし、現在のところ日本ではあまり普及しておらず、一般的な治療法ではありません。
上記の療法では解決できない場合、薬物療法が行われることもあります。合併症も含めて、どの症状に的を絞るのか、副作用の程度などを考慮して選択されます。ドーパミンの過剰な働きを抑制するハロペリドールのほか、リスペリドン、クロルプロマジン、アリピプラゾールなどが用いられます。
薬は人によって合う・合わないもありますので、主治医と相談し、指示のもと用法用量を守って治療を進める必要があります。
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/400093_1179020C1191_1_14
ハロペリドール|独立行政法人医薬品医療機器総合機構HP
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/800155_1179038C1027_1_32
リスペリドン|独立行政法人医薬品医療機器総合機構HP
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/460028_1171001F2185_1_07
クロルプロマジン|独立行政法人医薬品医療機器総合機構HP
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/180078_1179045B1021_1_25
アリピプラゾール|独立行政法人医薬品医療機器総合機構HP
以上に示したいずれの方法でも治療できない場合は、外科治療が施されることもあります。
大脳基底核に電極を埋め込んで持続的に刺激を与える、深部脳刺激療法という手術が行われます。
http://tourette-japan.org/?page_id=420
NPO法人日本トゥレット協会―トゥレット症候群について
トゥレット障害の診療・相談先
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28061000259
幼児期・乳幼児期に発症した場合は、小児診療内科・児童精神科などで診療できます。