トゥレット障害(トゥレット症)とは?症状や治療法、発達障害との合併は?
大人の場合は、精神科や神経内科、心療内科などが適切です。その他相談先には、市区町村窓口、保健所、精神保健福祉センター、発達障害支援センターなどがあります。
トゥレット障害には、周囲の理解とサポートが不可欠
トゥレット障害はあまり知られていない精神・神経疾患で、悪い癖やしつけが足りないなどと周囲から誤解されることが少なくありません。
そのため、本人だけでなく周囲の人たちがチック障害を正しく理解し、適切な対応や望ましい接し方を身に付けることが求められます。病気について学び、正しい対応法などを学ぶことを心理教育といいます。保護者や周囲に対するトゥレット障害における心理教育は次のようになります。
・チックは運動を調整する脳機能の特性やなりやすさが基盤にあり、親の育て方や本人の性格に問題があって起こるの
ではない。
・チックの変動性や経過の特徴を理解し、些細な変化で一喜一憂しない。
・チックを悪化させるかもしれない状況があれば、その対応を検討する。
・チックを本人の特徴の一つとして受容する。
・チックのみにとらわれずに、長所も含めた本人全体を考えて対応する。
・チックや併発症及びそれに伴う困難を抱えつつも本人ができそうな目標を立て、それに向かって努力することを勧める。(トゥレット障害を含むチック障害発達障害者支援関係報告会金生由紀子)
http://www.rehab.go.jp/ddis/?action=common_download_main&upload_id=1106
また、小学生以上でトゥレット障害のある人が生活する上で生じる困難に対する理解をサポートする教材として、次のようなものがあります。心理教育を通してトゥレット障害に対する理解を深めましょう。
http://kokoro.umin.jp/pdf/tic.pdf
「チック」や「くせ」をよく知ってうまくつきあっていけるように(齋藤万比古,分担研究者:金生由紀子)
まとめ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10417000434
もしトゥレット障害の症状が見られたら、まずは専門機関での相談・受診をおすすめします。早期から適切な支援を行うためには、自分たちの判断ではなく、専門家に相談するのが一番です。
仮にトゥレット障害ではないと診断された場合でも、困難を乗り越えるための様々なアドバイスをしてもらえることが多いので、一度相談してみることをおすすめします。