七草粥はいつ、なぜ食べるの? 子どもも食べられる七草粥のアレンジレシピ5
七草を刻む際、『七草ばやし』を歌いながら包丁で大きな音をたてる習わしがあるのですが、疫病を運んでくる渡り鳥がやってくる前に、七草粥で英気を養い豊作祈願をしようという願いが込められています。『七草ばやし(七草なずな)』をYouTubeなどで検索してみてください。七草ばやしを口ずさみながら包丁で音を立てて七草を刻み、邪気を追い払いましょう!」
◆七草ばやし
七草なずな唐土の鳥が日本の国に渡らぬ先にストトントン
「春の七草」とは?
「春の七草」とは、新春の頃に芽吹く生命力の高い7種の青菜のこと。
「それぞれに縁起のよい言われがあります。5、7、5、7、7のリズムに合わせて口ずさむと覚えやすいので、お子さんと一緒に『せり・なずな / ごぎょう・はこべら / ほとけのざ / すずな・すずしろ / 春の七草』と声に出しながら、トントンと音を立てて包丁で刻んでみましょう。『音を立てることで邪気を払うんだよ』などと説明してあげることも、日本の行事を子どもたちに教えてあげる“行事育”になりますね。親子で一緒につくれば、子どもも七草粥が食べたくなります。行事というのは毎年、同じ時期に繰り返し経験することができます。
七草粥づくりの経験を積み重ねていくことで、子どもの心にその記憶が残り、やがて大人になって自立しても、毎年この時期がくるたびに愛された記憶が蘇り、親子の絆を深めることができます。親子で一緒に七草粥づくりを楽しんでくださいね」
◆「春の七草」の意味・効能
1.せり……水辺の山菜。香りがよく、食欲増進効果あり。競り(セリ)勝つことができるという縁起も込められている。ビタミンC、ミネラル、食物繊維が豊富。
2.なずな……別名はペンペン草。「なでてけがれを取り除く」という縁起が込められている。江戸時代にはポピュラーな食材で、ビタミンK、ビタミンC、カルシウムを含む。
3.ごぎょう……別名は母子草。草昔の草餅はヨモギではなく、ごぎょうを使っていた。風邪予防や解熱に効果がある。
4.はこべら……漢字表記は「繁縷」。繁栄の願いが込められている。目によいビタミンAやタンパク質、カルシウム 、鉄分を含み、整腸作用もあり。5.ほとけのざ……仏様が座る「台座」に似ている。タンポポに似た形をしていて、食物繊維が豊富。
6.すずな……カブのこと。「鈴菜」「菘」と書き、鈴の形に似ているからという説もある。