お食い初めはいつ行う? 日数の数え方や必要な準備をおさらい
そういう場合は、お食い初めコースのある料亭やレストランで行うのがおすすめです。どちらがいいというものではないので、ご夫婦や祖父母で話し合って、好ましい方を選択してくださいね。料亭やレストランで行う場合は、基本的に事前に準備するものはありません。ただし、お祝いに参加する人数によってかかる費用が変わってきます。1人あたり¥3,000〜10,000くらいが目安になりますが、予約前に料理のコースを確認しておきましょう。土日の吉日は予約が取りづらい場合もあるので、早めにスケジュールを決めることも大切です」
手順をおさえてスムーズに!
儀式のやり方
お食い初めは、食べさせ役とお料理を口元に持っていく順番が決まっています。
「赤ちゃんに食べさせるマネをする役を『養い親』と呼び、長寿にあやかるという意味で、お祝いの場に同席している中の一番の年配者が行います。男の子には男性、女の子には女性が行うのが習わしです。
最近は、あまりしきたりにこだわらずに、みんなで交代に食べさせ役をすることもあります。赤ちゃんが大きくなったときに、写真や動画でお食い初めの様子を見ることを見越して、ママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃんのみんなで順番に食べさせ役をやっている様子を撮影しておいてもよいでしょう。お料理を赤ちゃんの口元に運ぶ基本的な流れは、お赤飯を中心に進めていきます。祝い箸を使い、ご飯→お吸い物→ご飯→魚→ご飯→お吸い物を3回繰り返し、歯固めの儀式をする流れになります。魚のほかに煮物や和え物を入れる方法もあり、地域によっても違います」
—基本の順序—
①ご飯→お吸い物→ご飯→魚→ご飯→お吸い物
②ご飯→お吸い物→ご飯→魚(または煮物)→ご飯→お吸い物
③ご飯→お吸い物→ご飯→魚(または和え物)→ご飯→お吸い物
④歯固めの儀式
◆歯固めの儀式
歯固めの儀式では、赤ちゃんの歯茎に石を当てたり噛ませたりするなど、さまざまな方法が用いられてきましたが、誤飲や事故の恐れもあるので最近では赤ちゃんの歯茎に直接触れることは避けるようになっています。歯固めの石に祝い箸を軽く当てて、その箸を「石のように丈夫な歯が生えますように」という願いを込めて、赤ちゃんの歯茎にやさしくちょんちょんと当てるようにしましょう。
「昔は自力で食べられないと生きていけない時代でした。そのため、丈夫な歯になることは、わが子の健やかな成長と長寿に直結することだったのです。