小学生のお年玉の相場、気になる1年生の平均金額は17,480円。3万円以上もらう子は25%も!
3. 発展編の「3本立て」もおすすめ
「2本立て」を発展させた「3本立て」で、お年玉の使い道を考えるというやり方もあります。そのひとつが、子どものお金教育などに取り組む千葉商科大学教授・伊藤宏一氏が提唱する「SOS」です。
SOSとは、Saving(貯金)、Offering(寄付・人のために使うお金)、Spending(買い物)の頭文字。SavingとSpendingは先ほど見た2本立てと同じで、これにOfferingが加わった形です。
子どもがクリスマスプレゼントやお年玉をもらって嬉しかったように、自分も誰かを嬉しい気持ちにさせられるようなプレゼントを考える機会を設けてみてはいかがでしょう。「おばあちゃんへのプレゼント用に○○円とっておこうか」などと提案するといいですね。
また、困っている人のために寄付することも一案です。もちろん子どもですから、使えるのは些細な金額。
ですが、お正月は「誰かのために」お金を使うことの意義を教える良い機会でもあるのです。
4. 気を付けるべきこと
お年玉の使い道を決めたあとで気をつけたいことを、いくつか紹介します。
・「無駄遣い」だと決めつけない
貯金などを除き子どもの手元に残ったお金を、実際子どもが使うようになったら、親は時折収支をチェックしてあげましょう。ここで注意すべきなのは、子どものお金の使い方を「無駄遣い」だと決めつけないこと。親にとっては無駄でも子どもにとっては必要なものもあるからです。さらに、失敗から学ぶことも重要なこと。NPO法人おかねの楽校理事長・安江巧氏は、次のように言います。
「失敗も大事な経験。買い物をする際、『本当に欲しいのか、必要なものなのか』と考えるようになる」
(引用元:産経ニュース|お年玉で始める金銭教育使い道は親子で話し合って)
経験からお金の使い方を学ばせるには、おこづかい帳に「買ってよかったもの:○」「買わなければよかったもの:×」「わからない:?や△」をつけさせ、自己評価を記録させると良いでしょう。お金の使い方の良いトレーニングになります。
・預金する際は、子どもと一緒に銀行へ
貯金する分として取り分けた金額を口座に入金する場合は、ぜひ子どもと一緒にATMや窓口へ行きましょう。その意義を、親野氏が次のように説明しています。
窓口の人に自分でお金を渡して、通帳も自分で受け取ります。ATMに入れる場合も、子ども自身の手で機械の中にお金を入れるなど自分で操作させるようにします。
これによって、子どもはお金を預けるということの意味をよく理解するのです。これらをすべて親の手で済ましてしまい、帰宅してから子どもに「預けておいたよ」と言っても子どもにはその意味がよくわかりません。
(引用元:ベネッセ教育情報サイト|子どものためになるお年玉の扱い方とは?[教えて!親野先生])