お手伝いの習慣が学力アップにつながる! 子どもの自己肯定感を高める4つのヒント。
が子どもにもたらすいくつものメリットーーお手伝いの習慣が高い学力につながる理由)
■お手伝いが子どもの “生きる力” に直結する!
『お手伝い至上主義』の著者であり東大卒MBA教授の三谷宏治氏は、「家庭での仕事を自分が責任をもってやるという “お手伝い” は、生きていくうえでもっとも大切なことのひとつ」だと述べます。そして、幼少期にお手伝いをしてきたかどうかで、就職や仕事への向き合い方に大きな違いが出ると断言しています。
三谷氏によると、お手伝いをしてきた人たちには次のような特長が見られるそうです。
・段取りがいい
・指示をされなくても自分で仕事をつくることができる
・自分で考えてトラブルに対応しようとする
・自分の意思で決定することができる
・思いやりの気持ちを持ち、よく気が利く
・感謝を忘れない
つまり、「コミュニケーションスキル」や「問題解決スキル」といった『生きる力』が身についているのです。
生活習慣やマナーがが身につく、学力が高くなる、生きる力が育まれる……お手伝いっていいことだらけ!面倒がらずにどんどんお手伝いをさせれば、いずれ必ず、お子さんにとっても親御さんにとっても、良い結果をもたらすはずです。
では続いて、それぞれの “お手伝い” にどんな教育的効果があるのか、詳しく見ていきましょう。
マルチタスクが必要とされる『料理』は小さいうちから!
以前コラム(Study Hacker こどもまなび☆ラボ|小学校の「国語・算数・理科・社会」につながっていく!子どもが料理をするメリット)でご紹介したように、子どもがが料理を手伝うことは国語や算数の力にも直結します。
【国語】
料理は五感を磨きます。
その磨かれた五感は、作文や日記で表現する力を豊かにしてくれます。また、レシピを読み、作業工程を理解する力も、広い意味では“国語力”と呼べるでしょう。
【算数】
料理は、ただ「作るだけ」ではありませんよね。材料の準備から片付けまで、必要な段取りを順序立てて考える力=ロジカルシンキングを養います。また、2人分のレシピを4人分に計算し直したり、大さじ1(15cc)と小さじ1(5cc)の関係性を理解したりと、頭の中でパッと計算する訓練にもなるでしょう。
【理科】
野菜のどの部分を料理に使うのかを知ることは、植物の勉強になります。また、水を火にかけて沸騰させると蒸発して水の量が減るということを実際に目で見て体験すれば、理科の勉強にもつながります。