「なぜ?」は学びの第一歩! 子どもの知的探究心を伸ばす3つの答え方。
,『ママ、言わないで!子どもが自信を失う言葉66』,学研パブリッシング.)
子どもから科学的な質問をされたとき、知的探究心を伸ばすポイントをまとめてみました。
【1.質問を肯定する】
まず「よくそこに気づいたね!」と疑問に思ったこと自体を肯定してあげましょう。ただし調子を合わせて形式的にそう言っても、子どもには見抜かれてしまいます。
「どうして寒いと体が震えるの?」と聞かれたら、たとえ当たり前だ、そういうものだ、と思っていても、本気で考えてみるのです。大人が何気なく理解しているつもりになっていることも実はよくわかっていなかったりするもので、たしかに不思議がいっぱいです。
【2.すぐに答えず、一緒に疑問を持つ】
質問にすぐ答えられてしまった子どもは、考えることの面白さを実感することができません。また、答がすぐに導き出せない問題は投げ出してしまう、根気のない子に育ってしまう可能性も否定できません。
もしも答えがわかっていたとしても「どうしてなんだろうね」と寄り添い、自ら答えを探し始めるように促してあげましょう。
【3.わからなかったらネットや図鑑に頼ってOK】
親たるもの、なんでも答えられなくては!と威厳を保とうとする必要はありません。知ったかぶりは最もNG。親の役割は、知識を与えることではなく勉強の仕方や調べ方を伝えること。
ネットや図鑑の力を借りながら、子どもが理解できるよう、かみくだいて説明してあげましょう。するといずれ、子ども自らが疑問解決のために勉強する姿勢が見られるはずです。
なぜ?に対する「NGワード」「NG行動」
逆に、質問に対してNGなのは、以下のような受け答え。いずれもせっかくの好奇心・探究心を、根元からスッパリ切り落としてしまうような残念な答え方です。
×「そんなこと知らなくていいのよ。」
×「そういうものなの!」
×「そんなの◯◯に決まってるじゃない」
このほかにも「またあとでね」とその場をやり過ごした場合は、実際にあとになっても何もしないでいると子どももがっかり。
信頼を失いかねません。もちろん、手が空いてから改めてこどもの質問に向き合うのであればOKです。
また、子どもの質問は無邪気なものでつい笑ってしまいたくなることもありますが、一笑に付すのもNG。子どもは大人が思っている以上にナイーブ。一度笑われてしまうと恥ずかしさや恐怖心を覚え、質問できなくなってしまう場合もあります。