スキナーの「プログラム学習」まとめ。意外に知られていない基本知識
「すごくわかりやすい!これならスムーズに学習できる」と確信できる別の教材を選び直したほうが、学習の目的を達成しやすいのではないでしょうか。お子さんの勉強を応援するのであれば、お子さんの理解度やペースに適した教材を吟味して選んであげましょう。
最初はどの本や参考書を選べばいいか分からず、とりあえずネットで評判がいいものを探してみるかもしれません。しかし、どんなに評判がよくても、名著といわれていても、必ずしも自分にとっていい本とは限らないといいます。何を選べばいいか分からないとき、柳川氏(※)の場合はまず信頼できる人に紹介してもらうそう。しかし、それでも自分に合う本と出会うためには試行錯誤が必要とのこと。自分が理解しやすいパターンと、その本の説明や論旨の展開がかみ合っていないと、内容が頭に入ってこないからです。自分の学びスタイルの確定にもつながるので、数ページ読んでやめてしまう本があっても気にせず、合う本が見つかるまで試行錯誤を繰り返しましょう。そのほうが、結果的には効率がよくなるはずです。
(※東京大学大学院経済学研究科教授・柳川範之氏)
(引用元:StudyHacker|東大教授とハーバード合格者が教える「最高の独学法」)
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ともすれば、古典的な知識だと思われてしまうプログラム学習。しかしその理論には、効果的な学びに欠かせない要素が詰まっていたのです。明日から使えそうなものはありましたか?
(参考)
Burrhus Frederic Skinner (1968), The Technology of Teaching, New York, Appleton-Century-Crofts.
Burrhus Frederic Skinner (1999), Cumulative Record: Definitive Edition, Xanedu Pub.
eLearning Industry|Instructional Design Models and Theories: Programmed Instruction Educational Model
eLearning Industry|Cognitive Flow And Online Learning: 4 Steps For Putting Your Learners In The Zone
脳科学辞典|オペラント条件づけ
コトバンク|プログラム学習
The B. F. Skinner Foundation|Difinition
Simply Psychology|Skinner – Operant Conditioning
StudyHacker|効率的勉強法 —— これだけは知っておきたい5つの基本。