子育て情報『切る、むく、分ける……縫う!? 家庭でできるモンテッソーリ教育』

2019年1月29日 10:29

切る、むく、分ける……縫う!? 家庭でできるモンテッソーリ教育

天野先生によると、「敏感期に合わせて、夢中になることを満足するまでやらせてあげるという経験が子どもの成長には必要」とのこと。敏感期に適切な環境に出合うと、子どもは集中現象を起こします。そして、集中現象が次々に満たされていくと心が満足し、お腹が空いたのも忘れるほど夢中になるらしいのです。

私たち大人は、子どもが夢中になって何かに取り組んでいる様子を見守りたい反面、時間の都合や周囲への遠慮などから「さ、もう充分遊んだでしょ?」と切り上げてしまうことがよくあります。しかし、子どもの“夢中”は、大きな成長につながる重要な鍵です。時間や状況が許す限り、満足するまでとことんやらせてあげましょう。

続いて、『敏感期』と『お仕事』について詳しくご説明します。

切る、むく、分ける……縫う!? 家庭でできるモンテッソーリ教育


敏感期に寄り添う優れた教育プログラム

まず、本格的な『敏感期』に入る前に幼稚園で最初に行うのは【日常生活の練習】です。
これはモンテッソーリ教育の基礎にもなるので、しっかりと身につけなければなりません。その後、【感覚教育】【言語教育】【算数教育】【文化教育】と続きます。

■日常生活の練習
大人のまねをしたがる「模倣期」と、身体が発達する「運動の敏感期」を利用して、自分の体を意志通りにコントロールする能力を身につけることが目的です。

・ボタンをかける
・室内を掃く
・洗濯をする
・ものを磨く
・縫う
など、日常生活で行うさまざまな動作を大人がお手本を見せながら練習します。「自分のことを自分でできるようになる」という自立心や独立心のベースを築くことができます。

■感覚教育
言語・算数・文化教育という知的教育分野の基礎となります。感覚器官を使ってさまざまなことを練習し、感覚を洗練させることで、外界からより繊細な情報を収集できるようになり、知性や情緒が発達します。

・対にする
・段階づける
・仲間分けする
という3つの操作法が組み込まれた教具を使うことで、「ものを観察する能力」と「ものを考える方法」が身につきます。


■言語教育
絵カードや文字カードを使い、ことばの発達段階に合わせてきめ細やかなステップを踏んで、語彙を豊富にしたり文法を覚えたりします。「日常生活の練習」や「感覚教育」と合わせて行うことで、自然と文字の読み書きができるようになります。

■算数教育
算数教具を手で扱いながら、数の概念の基礎、十進法から簡単な計算までを学びます。

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