子育て情報『“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方』

“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方

とはいえ、習い事をはじめてもすぐに「もうやめたい」といったり「今度はあれがやりたい」と興味の方向が変わったりする飽きっぽい子どもがいるのも確かです。そういう子どもは、同じように飽きっぽく見えても、その原因は異なる場合があります。

赤ちゃんのように瞬間的に別のものに興味が向かってしまう、こらえ性がない本来の意味での飽きっぽさなら、「もう1回頑張ってみようか」と、やはり我慢することを教える必要があります。単に「うちの子は好奇心旺盛だから」で片づけると、成長能力がまったくないまま大きくなってしまう可能性があるからです。

もうひとつのケースは、単純に「ビビり」だというもの。面白そうと思って教室に行ってみたものの、先にはじめているまわりの子は自分より上手だった。そこで弱気になって、「やっぱりやめる」と逃れようとしているのなら、そこは親が励ましてあげるべきでしょう。もちろん、家でも子どもと一緒に練習をする。
そうして練習すれば、確実に上達するという事実を教えてあげればいいのです。

いずれにせよ、飽きっぽく見える子どもの裏になにが潜んでいるのかを見定めてあげて、熱中体験、成功体験をきちんとつくってあげることが大切です。

“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方


『1日3分! 頭がよくなる子どもとの遊びかた』
小川大介 著/大和書房(2017)
“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方


■ 中学受験のプロ・小川大介さん インタビュー一覧
第1回:“国語嫌い”になりやすい子どものタイプと、親がやりがちな間違った教育法
第2回:“リビング学習でかしこくなる”は勘違い。東大生がリビングで勉強する本当の理由
第3回:子どもは勝手にかしこく育つ。“自ら学ぶ力”を伸ばす辞書・地図・図鑑の活用法
第4回:“後伸び”する子としない子の違い。成長後に学力が急伸する幼少期の過ごし方

【プロフィール】
小川大介(おがわ・だいすけ)
1973年生まれ、大阪府出身。ウェブサイト「中学受験情報局『かしこい塾の使い方』」主任相談員。プロ家庭教師集団「名門指導会」副代表。京都大学法学部卒業。関西最大手の進学塾の看板講師として活躍後、個別指導教室「SS-1」を創設。
教科指導スキルに、声かけメソッド、逆算思考、習慣化指導を組み合わせ、短期間での成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。家庭をひとつのチームと見立てておこなう独自のカウンセリングは実施数5000回を超え、高い精度でクライアントを成功へ導いている。

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