言葉を次々調べたくなるマル秘アイテム。どんどん辞書を引いて、国語辞典を使いこなそう
私は小学生用の辞書が大好きです。そこには、大人の辞書には少ない、挿絵があるからです。何か言葉を引いたとき、そのページにある挿絵をじっと見てしまいます。例えば「このあいだ」のページには、「こはぜ」と「こぶし」と「コブラ」の挿絵が載っています。私はこれを見て、「こはぜ」という物を初めて知りました。未だに知らない言葉に出会えるのがうれしいですね。
こんにちは。
ゆか先生です。前回は、国語辞典をさっと使えるようにする仕掛けについてお伝えしました。外箱を外し、名前を書いて、リビングに置く。これで準備はOKです。さあ、当たり前ですが、このままでは辞書を引けるようにはなりません。今回は文字の引き方、付箋紙やノートを使った辞書引き学習の方法など、実践方法をお伝えします。
国語辞典の基本
出版社によっては、ガイドブックが付属しているところもありますが、基本的に、文字の引き方については辞書のはじめに載っています。そこを読めばだいたいのことは分かりますが、今回、注意点も含めまとめてみますね。
1. まずは五十音を体感
日本の国語辞典は、五十音順に載っています。未就学児、小学校低学年の場合、細かいルールはそれほど気にしなくても構いません。ただし、五十音の順番は分かっていた方が引きやすいです。
まずは「あ段」の言葉の順番を覚えましょう。本の開く側を「小口」といいますが、そこに「あ・か・さ・た・な……」と書いてあります。その順番をまずは覚えると良いでしょう。しかし、そこだけ暗唱させて覚えるなんて方法はナンセンス。辞書を引くことで自然と分かるようになりますので、辞書を引く機会を利用し、「あ・か・さ・た・な……」と口で言うようにすると良いですね。
次に例えば「ぬ」が「な行」にあるという感覚も必要になります。それは、五十音表などを活用して覚えるようにしましょう。壁に五十音表を貼るのも手です。手始めに、自分の名前が何行の何段にあるのか指でさせるようになるといいですね。これは全ての調べ学習の基礎になります。そして、これは一朝一夕に身につく力ではありませんので、毎日の生活の中で取り入れていくと良いでしょう。「『ぬ』はどこ?」と問いかけ、探させるゲームのような方法も、子どもが楽しみながら学べるので、とても良いと思います。
2. 活用に注意
「先生『買った』がのっていません」
そんな気づきにはっとさせられます。