読書感想文の書き方【小学生向け】を徹底解説。夏休みの宿題がうまくいく、低学年親のサポート術
読書感想文(小学生)の書き方:手順5. 原稿用紙に下書きする
手順4で作った文を原稿用紙に書いていきましょう。でもまだ、この段階では下書きですよ。
■ 読書感想文の書き出しのポイント
まず気になるのは「書き出し」ですね。松嶋先生いわく、読書感想文の書き始め方のコツは次のとおり。
読書感想文も(ブログと)同じで、採点者から見ると、結論が先に書いてあった方が食いつきやすいのです。
(中略)
なので、結論はもったいぶらずに、先に書いてしまうのがいいと感じます。また、結論を先に書く方法だと、あとに熱量が続きやすくなります。
(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|【親子でとりくむ読書感想文 書き方レッスン】第6回:やっと国語教師の出番です※カッコ内は引用にあたり補った)
ここまででいくつか文章が出来上がっていますよね。
それらのうち、子どもが特に強く抱いた感想を結論として、出だしに持ってくるようにします。親子の対話の過程で子どもから何度も発せられた言葉は何だったか、と考えるとわかりやすいでしょう。
■ 結論を膨らませる
結論から書き始めたら、適宜段落を変えつつ、結論に関係のあるエピソードや具体例を盛り込んでいきます。ここまでの過程で話題の違う文章がいくつかできているかもしれませんが、読書感想文に盛り込む文章は結論に関係のある文章だけです。結論と関係ない文を削ったことで文字数が少なくなったなら、残った文章にあるエピソードや自分の気持ちをより詳しく書いて、文章を肉付けしていきましょう。
なお、いまは下書きですので、文と文がつながっていない「箇条書き」のようなスタイルでも大丈夫です。
★詳しい解説はこちら
【親子でとりくむ読書感想文 書き方レッスン】第6回:やっと国語教師の出番です
★書き出しの工夫のコツ、ユニークな書き始めの例については、「作文力の伸ばし方講座」の記事も合わせてお読みください。
「書き出し上手」は「作文上手」!作文を魅力的にする“書き出しのパターン”12選
読書感想文(小学生)の書き方:手順6. 見直して清書する→完成!
これで、読書感想文の下書きが一通り書けたら、次は推敲をします。
一晩時間を置いてから、親子で一緒に文章を見直しましょう。
■ 読書感想文の推敲のコツ
推敲のコツは、音読をすること。松嶋先生は次のようにアドバイスしています。
昨日書いた作文を読んでみます。声に出して読んでみましょう。
声に出して読んでみて、気づくことがあれば、赤ペンで書いていきます。
・こっちの文が先に来た方がいい、
・この文はもう少し強調しよう、
・この文はやっぱりいらない、
そういう気づきはどんどん書き込みます。
音読すると、不思議と、書き入れたい言葉や、書き直したい言葉が出てきます。また、ここまでの段階では文が箇条書きになっているのですが、文と文のあいだに入れたい言葉も自然に出てくるはずです。
(引用元:StudyHackerこどもまなび☆ラボ|【親子でとりくむ読書感想文 書き方レッスン】第7回:推敲の仕方)