ギフテッド教育とは? 「優秀な子ども」と「ギフテッド」の特徴の違い8つ
2名の財団生を紹介しましょう。
【第2期生 スカイ・ボークさん】
知性や才能、リーダーシップを競う大学奨学金コンクール「全米最優秀女子高生」で優勝。財団の自己紹介文には「私のパッションは日米への深い愛と政治」とあります。著書『世界最高の子育て』が話題となった、母親であるボーク重子さんのインタビューは以下です。
『子どもの才能はその子の「パッション」に隠されている――全米最優秀女子高生の母・ボーク重子さんインタビューpart3』
【第3期生 小助川晴大さん】
小学3年生のときにロボットコンテストの世界大会に日本代表として出場し、見事7位入賞。中学からは親元を離れ、シンガポールに留学。「子どものやりたいことは全力でサポートした」と、父親である小助川将氏は話します。6歳から始めたロボット制作に熱中した経験が現在につながっているのだそうです。
■小助川氏が代表を務めるオンラインスクール「SOZOW」(ソーゾウ)
■小助川晴大さんのスタート地点、プログラミング教室「LITALICOワンダー」
日本でもギフテッド教育プログラムは前進しているようです。2021年には内閣府科学技術・イノベーション推進事務局主導で、ギフテッドについてのアンケートが実施。そして、ギフテッド教育の環境整備等を具体化していくための議論などが行なわれました。ギフテッド教育の環境改善のために国が動き始めたのです。
***
ギフテッド教育協会の現理事会長でもある、ジョンズ・ホプキンス大学教授のジョナサン・プラッカー氏は、 “天才に関するふたつの間違った考え” を以下のように述べています。
「天才は放っておいても天才になる」
「子どもの成績が現在悪いから、才能がない」
天才は放っていたら天才にはならないし、いま成績が悪いからといって、才能がないわけではないのです。才能は、最適な環境とサポートがなければ開花しないということ。ギフテッド教育を受けた子どもたちが、そのすばらしい能力で、社会に貢献してくれることを願っています。
(参考)
ジェームス・T・ウェブ 著, ジャネット・L・ゴア 著, エドワード・R・アメンド 著, 角谷詩織 翻訳(2019),『わが子がギフティッドかもしれないと思ったら』, 春秋社.
CHILD RESEARCH NET|アメリカのギフテッド教育事情
NHK|知られざる天才“ギフテッド”の素顔
ダイヤモンドオンライン|スタンフォード発 日本人の「ギフテッド教育」