子育て情報『ギフテッド教育とは? 「優秀な子ども」と「ギフテッド」の特徴の違い8つ』

ギフテッド教育とは? 「優秀な子ども」と「ギフテッド」の特徴の違い8つ

と自らの好奇心にストップをかけてしまいます。場合によっては、知能水準から期待される力よりはるかに低い学業成績を示す「アンダーアチーバー」になってしまうこともあるのだとか。

角谷氏はまた、ギフテッドの特性がASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)やADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害と間違えられるケースも珍しくないと述べています。「物知りで少し話し方が風変わりで人付き合いがよいとは言えない子どもがすぐにASDと言われたり、授業が退屈であるがために席を立つ子どもをADHDとみなしたりする誤診」は深刻な問題だとし、ギフテッドを理解する教育者や医療専門家がもっと必要だと主張しています。

ギフテッドがギフテッド教育を受けることは、じつは簡単ではないのです。次項では、ギフテッド教育について詳しく見てみましょう。

ギフテッド教育3

3. ギフテッド教育とは?アメリカはギフテッド教育先進国

ギフテッド教育先進国のアメリカでは、子どもの能力に応じて専門性の高いカリキュラムが提供されます。たとえば、「ギフテッドの子どもだけの定期的な特別クラスに参加」「飛び級や飛び入学が可能」「得意分野に関しての特別課題が提供される」「専門性の高い大会など、能力が存分に発揮できるイベントへの参加」などです。


ギフテッド教育で有名なプログラムといえば、ジョンズ・ホプキンス大学の「Center for Talented Youth(CTY)」があります。世界中のギフテッドが参加できる「オンラインプログラム」や、アメリカと香港で毎年行なわれる「サマープログラム」、超才能児のための「SETプログラム」など、質の高いギフテッド教育プログラムが組まれているのです。

また、LD(学習障害)などをもつ才能児のためのケアや、ギフテッドが通う学校との連携、ギフテッドと関わる教育者へのアドバイスなど、充実のサポート体制が整っています。さすが、ギフテッド教育先進国アメリカですね。

一方、日本におけるギフテッド教育は、まだ一般的に知られてはいません。NHKの番組『クローズアップ現代』に出演した檜垣大峯さん(当時小学6年生)は、優秀すぎるがゆえに日本の学校では理解されず孤立していたそうです。しかし、つきぬけた才能をもつ “異能” の若者を支援するための「孫正義育英財団」第1期生に選ばれたことで、カナダへの留学が叶いました。新天地カナダでの環境は彼にとってすばらしいもので、地元の小学校に通いながら、大学では生物学の授業を受けることができたのです。

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